秋の魚でおいしく血管力を高めよう | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2021.09.29
秋の魚でおいしく血管力を高めよう

秋鮭

実りの秋に食べたくなるものと言えば…フルーツも良いですが、 やっぱり脂のたっぷり乗った秋魚もまた絶品ですよね。 サンマや秋鯖、秋鮭に戻りガツオ等など、秋には多くの魚が旬を迎えます。 秋に旬を迎える魚はどれも脂が乗っており、今食べるべき栄養が満点ですから、 食卓に積極的に取り入れて日々の健康に役立てましょう。

しかし、魚離れが叫ばれる昨今。 ついつい魚よりも肉を選びがちな方は多のではないでしょうか。

確かに肉も魚も良質なたんぱく源であり、一見どちらを選んでも同じように感じます。 しかし、両者には脂の質に大きな違いがあり、体への影響もまた大きく異なります。 肉や乳製品に含まれる動物性の脂は、摂り過ぎると生活習慣病のリスクを高めるのに対し、 魚の脂には、血管力を高め体を健康に導く効果が期待できますから、 特に血管の病気が気になるこれからの時期、 食卓に魚を並べ血管力UPに繋げたいものです。

そこで今回は、【秋の魚が血管力UPにお勧めの理由と食べ方のポイント】 についてご紹介します。
普段魚よりも肉を選びがちな方は是非ご覧いただき、 美味しい魚が市場に出回る今、魚の健康効果についておさらいしましょう。


秋は血管力を高めるチャンス?


かつお

気温が高いと血圧が低くなり、気温が低くなると血圧は高くなることから(季節変動)、 秋から冬と寒くなるにつれ、心臓や血管の病気による死亡率が高くなります。
こうした恐ろしい病気を予防するには、日々の生活習慣の見直しが重要ですが、 中でもお勧めなのが旬の秋魚を日々の食事に活用することです。

秋が旬の魚は脂が乗っているのが特徴です。 例えば、春が旬の初ガツオは、赤身が多くサッパリとした味わいなのに対し、 秋が旬の戻りガツオは、夏場にエサをたっぷり食べて脂を蓄えています。 味わいは濃厚でこってりしており、トロの様な味わいを感じるほど、 摂れる時期で脂質の量は何倍にも増します。

魚の脂肪には、血管力を高める成分として知られているDHAやEPAが豊富。 暑い時期に獲れる魚よりも寒い時期に獲れる魚に多く含まれる傾向にあることから、 寒くなるこの時期、食事から効果的に取り入れることで 病気のリスク軽減に役立つのです。

脂の乗った魚が豊富に出回る秋冬は、 食事によって血管力を高めるチャンスでもあります。
おいしい魚を積極的に食卓に活用して、血管力UPに役立てましょう。


DHA・EPAの働き


さんま

脂の乗った秋魚に豊富な、不飽和脂肪酸「DHA(ドコサヘキサエン酸)」「EPA(エイコサペンタエン酸)」にはどのような働きがあるのでしょうか。

DHAやEPAには、血中の悪玉コレステロールを減らし、 善玉コレステロールを増やして血液をサラサラにする働きがあります。 また血中の中性脂肪を減らして脂質異常症や肥満を予防するほか、 アルツハイマー病や認知症の予防にも役立つことが知られています。

更には、不安やストレスを緩和して精神面の安定にも役立つ。 また、肌質の改善、視力向上、抗炎症作用を持つなど、 心身の健康に幅広く活躍します。


脂質のバランスを日々の食事で意識しよう


DHAやEPAは体内では作ることのできない必須脂肪酸である為、 日々の食事から補う必要があります。 しかし、欧米化した食事や魚離れなどの影響で現代人には不足しがちです。 年々生活習慣病が増えている背景には、 魚離れによる不飽和脂肪酸の不足が関係しているという懸念もある為、 日々の食事で意識して取り入れることが大切です。

何事もバランスが大事。 飽和脂肪酸の多い肉や乳製品ばかりの食事に偏らない様、 肉を食べたら、次の食事では魚を食べるようにするなど、 普段の食事で脂質のバランスにも気を遣ってみましょう。


血管力を高める魚の食べ方


秋鮭

DHAやEPAをより有効に摂取するには、調理方法に工夫が必要です。
DHAやEPAは酸素や熱に弱い性質があるため、 有効に摂取するには、新鮮なものを生のまま食べるのがオススメ。 魚を食べる際は、お刺身やカルパッチョなどで頂くのが最適です。

または、火を通して食べる場合には、 せっかくの良質な脂が減らないように調理するのがお勧めです。
例えば、焼き魚や揚げ物では脂が落ちてしまうので、 煮物や鍋物にして煮汁も一緒に食べると良いでしょう。


加工した魚の塩分に注意


血管力を高めるのに役立つ秋の魚ですが、 干物や塩漬けなどの加工品には塩分が多いので注意が必要です。

塩分の過剰摂取は血圧を高める原因になります。 せっかく魚を食べて血管力を高めようとしても、 塩分の多い食事を続けているとあまり良い効果を得られないばかりか、 逆に血管の病気のリスクを高めてしまう可能性もあります。

血管力を高めるには塩分控えめが基本。
食生活全体で塩分の取りすぎに注意することから、 血管の病気を予防していきましょう。


旬の魚で美味しく血管力を高めよう


脂の乗った秋の魚は血液サラサラ効果で私たちの体を健康に導いてくれます。
DHAやEPAだけでなく、魚に含まれる良質なタンパク質は、 血管そのものを作る材料ともなり血管力の向上に役立ちます。

1日1食は魚を取り入れる、肉を食べたら次の食事では魚を食べるなど、 ちょっとした心がけで強い血管力が備わります。 是非メニュー選びで悩んだ際には魚を選び、 旬を味わいながら美味しく健康に繋げてみてはいかがでしょうか。