今日から9月。9月と言えば夏の終わりを感じ始める頃。
そして、夏の間に沢山浴びた紫外線の影響が、
肌へのダメージとして少しづつ現れる頃でもあります。
「光老化」と言って、紫外線は肌を老化させる大きな原因になります。
マスク老けを実感される方も増えている中での紫外線ダメージで、
いつも以上にエイジングが気になる方もこの時期多いのではないでしょうか?
老化自体は誰にでも起こるものなので、受け入れていくしかありません。
でも、年相応に老化を受け入れていくと言う考え方も素敵ですが、
やはり出来ることなら「なるべく若くありたい」と思うのが
皆さん共通の願いですよね!
そこで今回は、老化の2大原因とされる
「酸化」と
「糖化」について解説します。
老化のスピードは個人差があり、それぞれの生活習慣によって大きく変わります。
「最近ちょっと老けたかも?」と感じる場合や、
「今後できるだけ若くいたい」と考えている場合には、
是非、酸化や糖化を極力食い止める対策を実行し、
10年後の健康と若々しさに役立てましょう。
老化の2大原因「酸化」「糖化」を知る
老化に関わる体の反応に「酸化」と「糖化」があります。
酸化
まず、「酸化」は”体のサビ付き”と表現されます。
鉄が錆びたり、カットしたフルーツの断面が茶色く変色するのと同じ様に、
人間の体も酸化により劣化して行きます。
その酸化に関わるのが「活性酸素」(かっせいさんそ)の存在です。
活性酸素とは、その名の通り”活性化した酸素”のこと。
身体をサビつかせて老化を進めるばかりか、免疫細胞を傷つけ免疫機能を低下、
そして様々な病気や症状を引き起こす危険な存在であることから、
この活性酸素の発生をいかに減らすかが、
アンチエイジングや健康において重要と考えられています。
とは言え、活性酸素は体内で常に発生しています。
呼吸をするだけでも発生する上、細菌やウィルスを殺す等の良い働きもしますから、
”過剰に発生させないことが重要である”と考え対処することが大切です。
活性酸素を過剰に発生させる原因
活性酸素を過剰に発生させる原因には、
多量の飲酒や喫煙、食品添加物や加工油の摂取(ファストフードや加工食品)、
ストレス、紫外線、排気ガス、過度な運動などがあります。
酸化ストレスを減らす対策
●体をこうした酸化ストレスから守るためにも、
多量の飲酒や喫煙は控え、健康的な食事をとること。
紫外線ケアをしっかり行うなど、
普段の生活から原因となる行動をできるだけ減らしていきましょう。
●加えて、抗酸化力を高める食事を意識して摂りましょう。
抗酸化力を高める「ビタミン類」や「カロテノイド」が豊富な
緑黄色野菜を積極的に摂ることや、
赤ワインや緑茶に含まれるタンニン、コーヒーのクロロゲン酸、
ベリーに豊富なアントシアニンなどの「ポリフェノール」を摂ること。
エビやカニ、シャケなどに含まれるアスタキサンチンや、
ニンニクや玉ねぎ等の臭いが強い野菜に含まれる硫化アリルなども、
抗酸化力に優れた栄養素ですから、積極的に補い体の酸化を防ぎましょう。
糖化
そして、酸化以上に老化に関わるとして注目されるのが「糖化」です。
「糖化」は”体の焦げ付き”と表現されます。
「糖化」は、炭水化物や甘いものなどで摂取した糖の内、
エネルギーとして使われなかった過剰分が体内のタンパク質と結び付き、
AGEs(終末糖化産物)と言う老化物質を作り出す反応のことを言います。
ホットケーキを焼くと茶色くなりますが、
これはホットケーキに含まれると糖とタンパク質がくっついて
糖化を起こしているからです。肌や体の各部位にも同じ様な反応が起こります。
AGEsは毒性を持ち、肌や血管、骨や眼球など、
体のあらゆる部分に悪影響をもたらします。
例えば、肌で糖化が起これば、肌表面の各層や真皮のコラーゲン、
エラスチンが硬くなり、シワやたるみ、くすみの原因になり、
眼球で起きれば白目が濁り、眼の疾患の原因になるなどです。
糖化を招く主な原因
糖化を招く主な原因は糖質の摂り過ぎです。
普段の食事で糖質を摂り過ぎている人や、血糖値が高めの方、
太り気味の方は糖化が進みやすい為注意しましょう。
糖化を防ぐ対策
●具体的な対策としては、
炭水化物や甘いものの摂取を控え目にする。
また、野菜や海藻類を先に食べる、低GI食品を選んで食べる、
ゆっくりよく噛んで食べるなど、
急激に血糖値を上げないよう工夫して食べることが大切です。
●また、日常的に運動習慣を取り入れるなどし、
摂取した糖をエネルギーとしてしっかり消費することも、糖化対策に繋がります。
●更には、体を酸化させないことも、糖化を防ぐ為には重要です。
紫外線やストレスなどで発生した活性酸素は、
ただでさえ老化の原因になりますが、
酸化が進んでいる人は糖化にも拍車をかけることが分かっていますから、
抗酸化と抗糖化対策は同時に行っていくことが大切です。
細胞は一度糖化してしまうと改善は難しい為、
普段から体を糖化させない生活習慣を送るよう習慣付けて行きましょう。
酸化や糖化対策で10年後も若々しく
老化は誰にでも起こるものですが、老化の進み具合には個人差があります。
同じ年齢でも人それぞれ見た目年齢が全く異なる様に、
老化のスピードは人によって何倍もの差が出るのです。
できることなら老化を食い止め、いつまでも若々しくありたいもの。
それを実現するには、酸化や糖化を引き起こす原因を極力排除し、
食事や生活習慣をコントロールしていくことが大切なポイントとなります。
小さな習慣をコツコツ積み上げていくことで、
10年後の見た目年齢や体の健康度合いに明らかな差が生まれます。
是非、上記を参考に普段の生活で気を遣うことから、若々しさに繋げて参りましょう。