初夏の味覚の代表の1つ「
アスパラガス」。
新緑を思わせる鮮やかな緑にシャクシャクの歯ごたえ。
この時期の食卓を爽やかに彩る"パワー野菜"が旬を迎えています。
徐々に日差しも強まり、日中汗ばむ日も増えてきました。
急に暑くなると体力が奪われ、体がだるく疲れやすくなる人が増える時期でもあります。
旬のアスパラガスには、体が疲れやすいこの時期を元気に乗り切るための栄養素がたっぷり!
また、美容やダイエットなど女性にオススメの栄養も豊富です。
積極的に料理に活用し、そのパワーを存分に役立てたいものです。
そこで今回は
【旬のアスパラガスに含まれる、体に嬉しい栄養とその効果】についてご紹介します。
注目すべきアスパラパワーにはどんなものがあるのでしょうか?
是非ご覧頂き、初夏の元気な毎日にお役立てくださいませ。
アスパラガスの種類
アスパラガスにはいくつか種類があります。
良く見る緑色の「グリーンアスパラガス」に、
柔らかい歯ごたえが特徴で、日光を当てずに栽培した「ホワイトアスパラガス」。
アントシアニンが含まれ、紫色をした「紫アスパラガス」に、細くて小さな「ミニアスパラガス」などです。
ここでは一般的に食べられている
「グリーンアスパラガス」の代表的な栄養をご紹介します。
アスパラガスの栄養と効果
アスパラギン酸
アスパラガスには、アスパラガスから発見され名前の由来ともなっている
「アスパラギン酸」が豊富に含まれています。
栄養ドリンクなどにも含まれているのでご存知の方も多いかと思います。
アミノ酸の1種であるアスパラギン酸は、疲労物質である乳酸の分解を促進する働きがあり、
疲労回復や滋養強壮に効果があります。
また利尿作用もあり、体内に溜まった老廃物の排出やむくみ予防などにも効果を発揮します。
代謝の促進やタンパク質の合成を促進する働きもある為、美肌作りやダイエットにも役立ちます。
ルチン
アスパラガスの穂先に含まれる「ルチン」も注目すべき栄養です。
ルチンは毛細血管を丈夫にしたり血行を促進する働きがあり、
高血圧や動脈硬化の予防に効果的です。
健康な人は”血管が丈夫である”とされる昨今、
アスパラを食べて血管の強化に繋がるのは嬉しいですよね。
ルチンはビタミンCの吸収を促進する効果もあります。
ソテーにしてレモンを加えたり、ビタミンCが豊富なパプリカなどとあわせて摂ると、
栄養を効率よく吸収することが出来るのでおすすめです。
メチルメチオニン
アスパラガスには「ビタミンU」とも呼ばれる「メチルメチオニン」と言う成分も含まれています。
メチルメチオニンは、胃酸の過剰分泌を防ぐ効果があり、
胃もたれや胸やけの解消などに効果があります。
葉酸
「葉酸」は、ビタミンB郡の1種で特に妊娠前や妊娠中の女性にとっては重要な栄養素です。
赤ちゃんの発育に欠かせない栄養であり、先天性異常を予防するほか、
大人にとっても血管の健康を維持するなどの重要な役割を持っています。
ビタミン
他にもアスパラガスには、ビタミンA、C、E、B郡など、ビタミン類も豊富に含んでいます。
特に「美肌のビタミン」と言われるA、C、Eをまとめて摂れるのは、
肌を気にする女性にとって嬉しいポイントです。
アスパラガスの栄養を逃さないコツ
グリーンアスパラガスに含まれる豊富なビタミン類を効率よく摂取するためには、
スープにして栄養を丸ごと頂くか、焼いたり炒める調理法がお勧めです。
これは、水溶性のビタミンやアスパラギン酸は水に溶ける性質があるため、
茹でてしまうと栄養の欠損に繋がる為です。
それでも茹でる調理をする場合には、アスパラを切らずに丸ごと茹でると良いです。
こうすることで、栄養の流出を最小限に防ぐことができます。
また、アスパラは生命力が強い野菜です。
横にして放っておくと、上に成長しようとして余計な栄養を使ってしまいます。
なるべく新鮮なうちに食べるのが1番ですが、
保存する場合は土の中にいる時と同様に、
立てた状態で冷蔵庫の野菜室に保存するようにしましょう。
少量の水を入れたコップに入れると立てて保存しやすいです。
こうすることで栄養を高いままキープすることが出来ます。
生命力溢れるアスパラパワーを美と健康に活用しよう
旬野菜は栄養が豊富な分、味が濃くそれ自体がおいしいです。
アスパラガスは軽くソテーして塩を振っただけでも主役級の味わいを楽しめます♪
クセもなく、お肉や魚料理の付け合わせとしてもバッチリなので、
色んな料理に活用できるのも嬉しいですよね!
旬のアスパラガスには、急に暑くなるこの時期の疲れの回復やスタミナの維持、
美と健康に役立つ栄養素がたっぷりです!
生命力溢れるアスパラパワーを活用し、
初夏の風を食卓に感じつつ、美と健康に生かしてみてはいかがでしょうか?