5月8日は「ゴーヤの日」です。
ゴー(5)ヤ(8)の語呂合わせと、
この時期からゴーヤの生産量が増えることにちなみ、「ゴーヤの日」となりました。
インパクトのある見た目と、独特な苦味で何ともクセになるゴーヤ。
他の野菜にはない強い苦みがいかにも健康そうですが…
そのイメージ通り、ゴーヤは栄養価が高く、体に様々な嬉しい効果をもたらしてくれます。
そこで今回は、日差しが強くなるこれからの時期に役立てたい、
【ゴーヤの優れた栄養効果】についてご紹介します。
美肌やアンチエイジング、夏バテ対策など、ゴーヤの苦味パワーは絶大。
美味しく利用して、気温が急上昇するこの時期の元気な毎日に役立てましょう。
ゴーヤの栄養と効果
独特の苦味とゴツゴツとした形状が特徴の「ゴーヤ」。
ゴーヤには身体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
以下では、ゴーヤに含まれる栄養素やその働き、
おすすめの食べ方などについてご紹介します。
苦味成分「モモルデシン」
強い苦味が特徴のゴーヤ。ゴーヤの苦味成分「モモルデシン」には、
胃液の分泌を促し、食欲を増進する効果があります。
暑さで食欲が減退する夏場の夏バテ対策として役立ちます。
また、モモルデシンには、腸内環境を整え、お通じを良くする効果や、
血糖値を抑制する効果、肝臓の働きを助ける効果も期待できます。
野菜の中でもトップクラスの「ビタミンC」
ゴーヤは「ビタミンC」が豊富な野菜です。
ビタミンCの含有量は、野菜の中でもトップクラスに含まれています。
ビタミンCは、細胞の結合組織であるコラーゲンの合成に欠かせない成分で、
皮膚や髪、粘膜、血管などを丈夫にする働きがあります。
またビタミンCには、歯茎を丈夫にして細菌から守る効果があり、
歯周病対策としても役立ちます。
ビタミンCは体に吸収されやすいですが、使われないと排泄されます。
効果を持続させるには、こまめに摂取することが大切です。
喫煙の習慣やストレスの多い生活で失われやすいため、
心当たりのある方は積極的に補いましょう。
ちなみに、一般的にビタミンCは熱に弱い性質がありますが、
ゴーヤに含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくい性質があります。
揚げ物や炒め物、幅広い調理に活用できる点も嬉しいポイントです。
強い抗酸化力を持つ「ビタミンA」(β-カロテン)
ゴーヤにはビタミンA(β-カロテン)も豊富に含まれています。
ビタミンAは視力の維持や免疫機能の向上に重要な役割を果たします。
また、ビタミンAは肌の健康にも関与し、
抗酸化作用によって細胞の老化を遅らせる効果もあります。
「美肌のビタミン」ビタミンA・C・E
ゴーヤには抗酸化物質である「ビタミンE」も豊富に含まれています。
強い抗酸化力で、細胞の老化を防ぐことから、
エイジング対策や生活習慣病対策に効果があります。
ビタミンA、C、Eは「ビタミンエース」と呼ばれ、美肌のビタミンの代表格に挙げられます。
ゴーヤにはこの全てが含まれ、美肌を後押ししてくれます。
食物繊維が豊富で腸内環境を良好に
ゴーヤには食物繊維が多く含まれています。
食物繊維は腸内環境を整え、便秘の予防や血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。
また、食物繊維は腹持ちも良く、ダイエット中の方にもおすすめの食材です。
カリウムやマグネシウム等のミネラル
ゴーヤには、カリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルも含まれています。
カリウムには、体内の水分バランスを調整する働きがあります。
利尿作用があり、体の熱を取る働きがあることから、ゴーヤは夏にぴったりの野菜と言えます。
また、心臓の健康を保つために重要な役割を果たし、血圧を正常化する助けにもなります。
マグネシウムは神経や筋肉の働きをサポートし、ストレスの解消にも役立ちます。
カルシウムは、骨や歯の材料となるほか、筋肉の収縮を円滑にしたり、
精神を安定させて、イライラや鬱を解消する働きがあります。
ゴーヤは苦味が強い野菜ですが、その苦味には消化促進や肝機能の改善などの効果があります。
また苦み成分だけでなく、ビタミンやミネラル、食物繊維など、体に嬉しい成分も豊富。
是非ゴーヤを取り入れて健康な生活に役立てましょう。
ゴーヤを様々な調理で活用しよう
ゴーヤは縦半分に切り、中に詰まった種とワタをスプーンなどで取り除きます。
薄切りにして塩揉みをし、5〜10分程度、しんなりする程度に置いてから、
氷水にさらし、水気を絞ることで生で食べることもできます。
苦味を味わいたい場合は、この状態でサラダなどで楽しむのも良いでしょう。
苦味を極力抑えるには、塩を振ってしばらく置いた後、水で洗い、
サッと塩茹でして、氷水にさらし、粗熱が取れたら水気を切って使用します。
こちらが基本的な「苦みをとるゴーヤの下ごしらえ方法」で、サラダやあえもの、
炒め物など、様々なアレンジでゴーヤを楽しむことが出来ます。
また、ゴーヤは種とワタごとそのまま輪切りにして、
衣をつけてフライや唐揚げにして食べることも出来ます。
ゴーヤの栄養は、中のワタの部分にも多く含まれます。
ワタを取り除く手間も省ける上に、栄養素を余すことなく摂り入れられる。
また油で揚げることで、下処理せずとも苦味が和らぎ美味しくいただくことが出来ます。
薄切りにして揚げたゴーヤチップス、ゴーヤを具材にしたパスタやピザ、チヂミ。
ゴーヤの肉詰めなど、メイン料理から副菜、おつまみなど様々なアレンジが可能です。
美味しく調理してゴーヤを楽しみましょう。
新鮮なゴーヤを見分けるポイント
ゴーヤは新鮮なものの方が栄養価が高くなります。
購入する際にはできるだけ新鮮なものを選びましょう。
ゴーヤは、表面のゴツゴツとした部分にハリがあり、ずっしりと重いもの、
濃い緑色が鮮やかなものを選ぶのがポイントです。
(ただし、栄養価が高い分、苦味は強くなります。)
暑い時期の美と健康にゴーヤを役立てよう
ゴーヤに含まれる様々な栄養素は健康に多くの利益をもたらしてくれます。
また様々な調理方法に活用でき、バラエティ豊かな料理で楽しむことが出来ます。
是非ゴーヤを取り入れて、暑さが増してくるこの時期の美容と健康に役立てましょう。