胃腸の日に考える〜胃の働きと健康維持のポイント | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2024.12.12
胃腸の日に考える〜胃の働きと健康維持のポイント

胃の不調

12月11日は、12(胃に)11(良い)の語呂合わせから「胃腸の日」です。
12月は忘年会やクリスマス会などで、高カロリーなものやアルコールを飲む機会も増えることから、胃の負担が増える時期です。

食生活の乱れやストレスなどから胃の不調を抱えている現代人は多くいらっしゃいますが、特にこの時期、胃痛や胸焼けなどの症状でお悩みの方は多いのではないでしょうか。

胃は消化の中心的な役割を担っており、その健康は全体の健康に密接に関連しています。寒さが本格化するこの時期、元気に冬を乗り切るためにも、胃を労わる生活を心掛けましょう。

そこで今回は、【胃の重要な働きや胃の健康を保つためのポイント】についてご紹介します。

胃腸の日は、胃の働きについて学び、健康を考える良い機会です。是非、胃を大切にすることから、心身の健康を守りましょう。


胃の働きと健康との関わり


胃の働き

胃は消化の中心で、食べ物を分解して栄養を吸収するために重要な役割を果たしています。胃の働きを知ることは、健康を保つためにとても大切です。


消化


胃は、食事で摂った食べ物を消化するための重要な器官です。食事を摂ると、食物は食道を通って胃に運ばれ、胃液と呼ばれる強い酸性の消化液によってドロドロになるまで分解されます。この胃液には、主に塩酸と消化酵素が含まれており、食物を更に小さな分子に分解し、栄養素を吸収しやすくします。
また、胃の壁は、食べ物を混ぜて消化を助けるために、蠕動運動という動きをします。これにより、食べ物がしっかりと消化され、栄養が体に吸収されやすくなります。


病原菌やウイルスを撃退


胃の中は酸性の環境に保たれています。この環境が、体に入ってくる病原菌やウイルスを撃退する役割を果たしています。つまり、胃は体の免疫システムの一部としても働いていて、食べ物を通じて感染症にかかるリスクを減らしてくれるのです。


栄養素の吸収促進


食べ物が胃で消化されると、小腸に送られます。小腸は栄養を吸収するメインステージで、胃でしっかり消化されていることが、ここでの吸収効率を大きく左右します。


空腹や満腹の状態を脳に伝える


胃は、空腹や満腹の状態を脳に伝える大事な役割を持っています。食事をして胃の壁にあるセンサーが伸びると、満腹感を感じさせるホルモンが出てきて、食欲をコントロールします。これによって、食べ過ぎを防ぎ、健康的な体重を保つのに役立ちます。


メンタルヘルスとの関り


「脳腸相関」と言って、脳と腸は互いに影響し合っていることが近年明らかになっています。その中で、胃は「第二の脳」とも呼ばれる腸と密接に関係しており、ホルモンや神経伝達物質が精神面にも影響を与えることが分かっています。胃腸が健康なことは、ストレスや不安が軽減され、心の健康もサポートされます。


この様に、胃は食物を消化するだけでなく、健康な生活を支えるためのあらゆる働きを持っています。胃を労わる食事や、正しい生活習慣を送ることから、健康にとって重要な役割を持つ胃の健康を守りましょう。


胃の健康を保つためのポイント


胃を労わるポイント

胃の健康を保つためには、いくつかのポイントがあります。是非、以下の方法を試してみてください。


バランスの取れた食事


バランスの良い食事を摂ることは健康の基本です。健康な胃の働きを維持する為にも、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な野菜や海藻、果物、全粒穀物。また、良質なタンパク質を含む食事など、バランスの良い栄養摂取を心がけましょう。

一方で、加工食品や高脂肪の食事、糖分の多い食事、辛い食べ物や酸味の強い食品、過度な飲酒は、胃に負担をかけることがある為、控えめにしましょう。


適切な食事量とタイミング


規則正しい食生活を維持し、出来るだけ毎日同じ時間に食事を摂ることで、体内時計が整い、胃の働きを整えることができます。
また、一度に大量に食べると胃に負担がかかる為、一食に沢山食べるのではなく、1日3食〜4食(間食含め)と、こまめに適量食べるようにしましょう。


ゆっくりよく噛んで食べる


食事の際には1口30回以上噛む習慣を付け、ゆっくり食べるようにしましょう。食物をよく噛むことで、消化がスムーズになり、胃にかかる負担を軽減することができます。


すぐに横にならない


食事の後はすぐに横にならず、少し時間を置いてから休むようにしましょう。食後すぐに横になると、胃酸が食道に逆流しやすくなります。これが原因で胸やけや逆流性食道炎を引き起こすことがあります。


ストレス管理


ストレスは胃の働きに悪影響を与えることがあります。ストレスを感じると、胃酸の分泌が増加します。そして胃酸が過剰になると、胃の粘膜が傷つきやすくなり、胃炎や胃潰瘍を引き起こす原因となります。リラックスできる習慣や趣味の時間を適切に設け、ストレスをしっかり管理することが大切です。


水分補給


適切に水分補給を行うことは、消化を助け、胃の健康を守るのに役立ちます。喉が渇く前のこまめな水分補給を意識して、脱水にならないように気を付けましょう。 ただし、食事中に大量の水を飲むことは、消化液を薄め、消化に影響を及ぼすことがあるため注意しましょう。


運動習慣を身に付ける


適度に運動をすることは、胃腸の働きを活発にし、体全体の健康をサポートします。運動習慣を身に付けて、健康な胃腸を守りましょう。


胃を労わることから健やかな毎日に


胃腸の日は、胃の健康に意識を向ける良い機会です。
食事やストレスなど、私たちの生活習慣が胃の不調に直結しやすいことから、胃を労わることが重要です。

日常生活の中でちょっとの工夫をすることで、胃の健康を守ることができます。胃腸に負担がかかりやすいこの時期だからこそ、胃腸を労わるポイントを意識して、健やかな毎日を過ごしましょう。