立冬を迎え、暦の上では冬となりました。
気温が下がり空気が乾燥するこれからの時期は、体にウイルスが侵入しやすくなります。
特にこの冬は、新型コロナウィルスとインフルエンザの同時流行が警戒されています。
感染症にかかり体調を崩さない様、
くれぐれも体調管理にはご留意頂き、元気にお過ごし下さいね。
少々体調が悪くても、仕事や学校を休むのには気が引ける方も多いと思います。
無理を押して頑張ったところで、集中できず良い結果が出ないばかりか、
逆に周りに迷惑をかけてしまうかも知れません。
そうした状況を避けるためにも、日ごろから免疫力を高める生活習慣を意識し、
病気に負けない体作りを心がけておくことが何より大切です。
そこで今回は、本格的な冬が訪れる前の今知っておきたい、
【免疫力を強化し病気に負けない体作りの3大ポイント】についてご紹介します。
免疫システムをしっかり働かせる為に日々心がけるべきポイントやお勧めの食べ物を取り入れ、
菌やウィルスに負けない強い体で冬を元気に乗り越えましょう。
免疫力を高める3大ポイントとお勧めの食べ物
菌やウィルスに負けない強い体を維持するには、
外敵から身を守るためのシステムである「免疫」(生体防御機能)を
しっかりと機能させる必要があります。
以下では、免疫をしっかり働かせるために重要な3つのポイントをご紹介します。
アンチエイジングこそが免疫力を高める鍵
人は加齢に伴い免疫力が低下して行きます。
免疫力を若い時と同じように高い状態でキープするためにも、
日々の生活の中でアンチエイジングを心がけることがとても大切です。
エイジングケアに重要なこととして…
日ごろからストレスを溜め込まず、こまめに発散すること。
太らないように、食事や運動に気を配り適正体重を維持すること。
十分な睡眠や休息をとること。紫外線を浴びすぎないこと。
飲酒や喫煙はほどほどにする等、基本となる健康的な生活習慣の維持が大事になります。
特に食事では、糖化を引き起こし体を老化させる原因となる、
菓子類や糖質中心の食事をなるべく控えること。
また、体を酸化させ老けさせる、添加物や酸化油の多いファストフード、
スーパーのお惣菜等の加工食品をなるべく避けるとともに、
活性酸素を除去する働きをする、”抗酸化作用のある食材”を積極的に摂ることが有効です。
≪エイジングケアにお勧めの食事≫
抗酸化作用のある「老化予防食材」としては、ビタミン、ミネラル、
ポリフェノール類、カロテノイドが豊富なものが挙げられます。
色の濃い緑黄色野菜や、緑茶、コーヒー、赤ワイン、
カカオ、ごま、りんご、ベリー系のフルーツ、海藻類等…
これらは若さを保つためにオススメの食材ですので積極的に補いましょう。
免疫の要となる「腸」を健康に保つ
私たちの免疫細胞の約70%と、そのほとんどが腸に集まっていることから、
腸内環境を良好に保つことが免疫活性には欠かせません。
そんな腸の働きを司っているのは「自律神経」です。
自律神経が乱れれば腸の働きも弱まり、免疫力は一気に低下してしまいます。
腸内環境を良好な状態に保つためにも、生活リズムを一定に保つこと。
運動習慣を継続し筋力を維持すること。ストレスを溜めない等、
自律神経を正常に保つ為の正しい生活習慣を心がけることが重要になります。
その上で、腸内環境を整える食品をできるだけ意識して摂取して行くと良いでしょう。
≪腸活にお勧めの食事≫
腸内環境の改善で役立つのが「プロバイオティクス」です。
「プロバイオティクス」とは…腸内環境を整え、
人体に有益な働きをする微生物やそれを含んだ食品のことを言います。
例えば納豆や漬物、味噌や醤油、ヨーグルト等の「発酵食品」がそうです。
これらを積極的に摂ることが腸内環境改善に役立ちます。
他にも、野菜や海藻類に豊富な「食物繊維」、発酵食品や生の食材に豊富に含まれる「酵素」。
オリーブオイルに含まれる「オレイン酸」なども腸内環境の改善に有効です。
腸の代謝を促すのに必要な水分補給をこまめに行うと共に、
これらの食品を活用して腸内環境を良好に保ちましょう。
体温を維持して免疫強化
免疫細胞は、体温が脇の下で36.5度以上の時に活発に働くとされます。
これが35度台などの低体温になると働きが弱まり、
一気に抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなります。
つまり、免疫力を高めるためには、低体温を防ぎ、適正体温を維持することが大事になります。
体を冷やさないためにも、冷たい食べ物や飲み物はなるべく控え、
冬は特に防寒対策をして体を冷やさないように注意しましょう。
その上で、冷えた体を素早く温めるためには温かい食べ物を食べるのが1番です。
スープや鍋料理を積極的に食事に取り入れ、体の中から温まりましょう。
また、体温アップには朝の過ごし方も大切です。
朝起きたらまずはカーテンを開けて朝日をしっかり浴び、朝食を摂ることからスタートします。
これにより体内時計がリセットされ、体温も上がり1日元気に過ごすことが出来ます。
そして一日の最後には入浴をして、冷えた体を芯から温めると効果的。
体温を高く保つ為には運動も欠かせません。
特に下半身の筋力を強化することで、全身の血の巡りが良くなり免疫強化に繋がります。
生活の中でなるべく歩く距離を増やす、なるべく階段を利用するなどして下半身の筋力強化を図りましょう。
≪温活にお勧めの食事≫
体温め食材としては、ショウガやニンニク、ねぎ、ジャガイモやダイコンなどの「根菜類」、
コショウやシナモン、唐辛子の「スパイス類」、
お酢や梅干などに含まれる「酢酸」や「クエン酸」がオススメです。
こちらも積極的に取り入れて、温活に役立てましょう。
免疫は元気な体を支える影の立役者
風邪やインフルエンザ対策として、うがいに手洗い、アルコール等による消毒、
マスクの着用、人混みを避けるなどが大事になります。
しかし、外から対策をして予防することも大切ですが、
何より大切なのは、ウイルスに対抗できる強い免疫力を体に備えておくことではないでしょうか。
感染症にかかりやすい人とそうでない人の違いはまさにここ。”免疫力の差”にあります。
免疫力こそが私たちの元気な体を支えている影の立役者。
是非、免疫力を高める生活習慣を意識し、病気に負けない体作りを目指して行きましょう。