夏のお疲れ「胃」の4つの原因と解消法 | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2024.08.28
夏のお疲れ「胃」の4つの原因と解消法

夏の胃の疲れ

夏の暑さは、体にとっては過酷な環境です。 特に”胃腸”は夏場にダメージを受けやすく、不調を感じやすいもの。長く続く猛暑で、胃の不調を感じている方も多いのではないでしょうか…。

夏場の胃の疲れの原因には、暑さによるストレスや、冷房の効いた室内との寒暖差による自律神経の乱れが大きく関わっています。 自律神経は、体温調節や内臓の働きなど多くの身体機能をコントロールしており、高温になる夏場はそのバランスを崩しやすいため、胃の動きにも影響を及ぼすことがあるのです。

また、冷たい飲食物の過剰摂取、不規則な生活習慣などが胃の不調を引き起こす原因になることもあります。これらは胃酸や胃粘液の分泌バランスを乱し、胃の不快感や倦怠感、食欲不振などの症状を引き起こす場合があり、注意が必要です。

そこで今回は、【夏場の胃の疲れの原因と解消法】についてご紹介します。
消化の要である胃を労わり、残りの夏も快適に過ごしましょう。


夏に起こりがちな胃の疲れの原因と解消法


暑い夏は胃の不調が出やすい時期ですが、これを解消するには原因に見合った対策をする必要があります。
以下では、夏に起こりがちな胃の疲れの原因と解消法についてご紹介します。出来ることから対策して、元気な胃を取り戻しましょう。


原因1.暑さによるストレス


夏のストレス

夏の暑さによるストレスは、胃の不調を引き起こす一因です。蒸し蒸しとした暑さによる不快感やイライラが蓄積。こうしたストレスによって自律神経が乱れることで胃の働きを狂わせます。自律神経の乱れにより、胃酸の過剰分泌が起き、胃痛を引き起こすことも。

≪解消法:温度調節やリラックス法に取り組む≫
暑さによるストレスを和らげる為、エアコンを使用し室温を適切に保つことが重要です。エアコンの温度差は7℃以内に抑え、室温は28℃程度が理想的です。

また、ストレスを軽減するために、自分なりのリラックス法を取り入れましょう。深呼吸や瞑想、ヨガ、入浴などのリラックス効果のある方法が有効です。また、散歩やジョギングなど、適度な運動もストレス解消に効果的です。


原因2.食欲不振と栄養バランスの偏り


夏

夏は暑さにより食欲が落ち、さらに冷たい飲み物やかき氷、アイスクリームなどを摂りがちです。これにより、栄養バランスが乱れやすくなり、胃の働きが悪くなります。 また冷た過ぎる飲食物は、血流の悪化を招き、胃腸の働きを鈍らせる原因となります。

≪解消法:バランスの良い食事と水分補給の工夫≫
野菜や果物、海藻やきのこ類などを積極的に摂り、バランスの良い食事を心掛けましょう。

胃の不調を既に感じている場合には、胃を労わる為に、出来るだけ消化の良く、胃に優しい食事を摂ることが大切です。例えば、おかゆやうどんのような柔らかい食べ物、赤身の肉や白身魚、豆腐などの脂質の少ない食べ物、唐辛子などの刺激物を避けた、胃に優しい食事を心がけましょう。

また、消化に負担のかかる繊維質な野菜を避け、胃粘膜を修復する作用がある「ビタミンU」を含むキャベツや、消化を助ける酵素がたっぷりの大根おろしを食べるのもお勧めです。

飲み物では、冷たすぎるものや熱すぎるもの、胃に負担のかかるカフェインの多い飲み物を避け、水や白湯など刺激の少ないものを選ぶのがお勧めです。
胃の負担を軽減するために、食事の前後に水を摂取するのもお勧めです。特にアルカリイオン水は、胃の負担を和らげて、消化能力を高める働きが期待できます。


原因3.アルコールや水分の過剰摂取


夏はお祭りやビアガーデン、バーベキューなど、お酒を飲む機会が増えます。アルコールや炭酸飲料を大量に摂取すると胃粘膜を刺激し、胃酸と胃粘液のバランスを崩してしまうことがあります。
また、夏場は暑いからと、何も考えずに水をがぶ飲みするのもNGです。過剰な水分摂取は胃のむくみの原因になり、機能低下を招く一因となります。

≪解消法:適度な飲酒と水分補給≫
飲み会の際は、適度な飲酒量を心掛けましょう。
また、空腹状態でアルコールを摂取すると、胃粘膜に直接触れるため、刺激がより強くなってしまいます。アルコールは食事と一緒に楽しむことが大切です。
胃粘膜を保護してくれる牛乳やヨーグルトを先に食べておくのも良いでしょう。

普段の水分補給に関しても適切に行い、がぶ飲みではなくこまめな摂取を心掛けましょう。


原因4.夜更かしや夜遅い時間の食事


胃の痛み

夏は長い日照時間と気温の高さなどの理由から、夜更かしする人が多くなります。日が長いと活動時間が増え、夜遅くまで起きていることが多くなります。また、暑さによるストレスで眠りにくくなることも、夜更かしを促す要因の一つです。
こうした生活習慣の乱れは、自律神経を狂わせ胃の不調を招く原因になります。
夜遅い時間の食事もまた、胃に負担をかけ消化不良を招く原因です。

≪解消法:規則正しい生活習慣≫
自律神経を整えるには、規則正しい生活リズムを送ることが大切です。
夜は決まった時間に寝て睡眠を十分確保すること。夕食は早めに済ませ、朝食はしっかり食べて消化のリズムを整えること。食事は腹八分目を心がけ、しっかりよく噛んで食べることも大切です。 咀嚼のリズムには、副交感神経を活性化して胃腸の働きを良くする効果があります。

また日中は適度な運動に取り組むことが大事。運動による外からの刺激により胃腸も活発に動くようになります。

こうした規則正しい生活習慣が、自律神経を正常に働かせ、胃を元気にしてくれます。


胃の不調は放置せず早めの対策を


人の生命活動の中で、消化は最も負担が大きいとされます。日々過酷な労働を強いられている胃ですが、夏の高温多湿な環境は、そこに更なる負担をかける原因になり得るため、出来るだけ意識して、普段から労わってあげることが大切です。

胃痛や胸やけ、もたれなど、胃の不調はとても不快なものです。また胃の不調は、食欲不振や倦怠感など不定愁訴の原因にもなります。そうした不調は胃からのSOSサインです。長引かせない為にも、放置せず早めに対策しましょう。