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2021.03.17
甘くておいしい旬野菜「春キャベツ」の栄養

春キャベツ

旬の春野菜がスーパーなどで豊富に出回るようになりました。

冬の厳しい寒さを耐え抜いた春野菜には、 季節の変わり目を元気に乗り切る栄養が満点! 爽やかな美味しさを味わいながら、 健康で綺麗になれちゃう春の醍醐味の一つです。

中でも群を抜いて使い勝手が良いのが「春キャベツ」

春キャベツは通年出回っている通常のキャベツと違い、 葉のまきがゆるく、ふんわりと柔らかいのが特徴です。 甘みが強いことから野菜が苦手な方やお子様でも食べやすく、 大きい割に値段もお手頃且つどんな料理にも合う。 その使い勝手の良さは、まさに食卓の救世主となる存在ですよね!

また春キャベツには、紫外線が強まるこの時期に嬉しいビタミン類も豊富。 美と健康に役立つことから積極的に摂りたい春の代表野菜です。

そこで今回は、甘くておいしい旬野菜 【春キャベツの代表的な栄養】をご紹介します。
栄養を体に届ける為のより効率的な食べ方なども紹介していますので、 是非ご覧いただき春の健やかな毎日にお役立て下さいませ。


春キャベツの特徴


春キャベツ

春キャベツは別名「新キャベツ」とも言われ、 秋ごろ(9〜11月)に種を蒔き、翌年の春ごろ(3〜6月)に収穫されます。

通年出回っているキャベツと比べ、 春キャベツは葉の巻がゆるく、みずみずしくて柔らかいのが特徴。 またうまみ成分のグルタミン酸が豊富で甘みが強いのが特徴となります。

生で食べてみずみずしさを味わうも良し、加熱調理して甘みを引き立たせるも良し、 様々な調理で様々な味わいを楽しむことが出来る嬉しい野菜です。

栄養面では、通常のキャベツよりも春キャベツは緑色が濃い分、 美肌やエイジングケアに役立つβ-カロテンが豊富であるなど、 多少の違いはあれど、含まれている栄養素に関しては違いはありません。


春キャベツの栄養


春キャベツ

春キャベツに含まれる代表的な栄養をご紹介します。
含まれる栄養や働きを知って日々の健康に役立てましょう。


ビタミンC


春キャベツには「ビタミンC」が豊富に含まれています。

ビタミンCは肌を丈夫に保つコラーゲンの合成に欠かせない栄養素です。 コラーゲンは細胞間の結合組織として、 皮膚だけでなく血管や骨、筋肉などを丈夫にするためにも欠かせません。 またビタミンCは白血球を活性化させて免疫力を高めたり、 鉄の吸収を助ける作用がある他、 ストレスに強い身体を作る為にも働きます。

そんなビタミンCが、キャベツには淡色野菜の中でもトップクラスに含まれます。 大きめの葉っぱを3〜4枚食べることで、 一日に必要なビタミンC摂取量の大半をカバーできるほど。 まさに、紫外線量が増えるこの時期、 ストレスが増える春に食べるのにキャベツはもってこいの野菜と言えます。

調理の際の注意点としては、 ビタミンCは水溶性である為水に流れやすい特徴があることです。 千切りキャベツなどを水にさらすとシャキッとしますが、 ビタミンCが流れ出てしまうので、長時間水にさらすのはNGです。 また切ってから長く放置するのも酸化が進むのでNG。 切った後はなるべく早く食べるのがお勧めです。

また煮込むなどの調理にした場合には、 スープにビタミンが解け出してしまう為、スープも残さず頂くようにしましょう。

そして、ビタミンCは体に溜めておくことができない為、こまめに補うことも大切です。 一度の食事でキャベツを沢山食べても意味がなく、 3食の食事からバランスよく栄養を補うことが重要です。


キャベジン(ビタミンU)


キャベツには、キャベツから発見されたビタミン様物質の キャベジン(ビタミンU)が含まれます。
胃の粘膜の修復に必要なタンパク質の合成を助け、胃腸の調子を整えてくれます。

ビタミンC同様こちらも加熱に弱い為、生で食べるのがお勧めです。


イソチオシアネート


キャベツはブロッコリーや大根と同じアブラナ科の野菜です。 生のキャベツを味わった際に舌の上に感じるピリリとした辛み。 この辛味には「イソチオシアネート」と言う成分が含まれ癌予防に役立つとされます。
健康維持の為に積極的に補いたい栄養素です。


ミネラル・食物繊維


キャベツには、ナトリウム(塩分)の排出を促し、 むくみ対策として役立つ「カリウム」も含まれます。
また、骨や歯の健康に欠かせない「カルシウム」が含まれる他、 腸内環境を整えたり、血糖値の安定に役立つ「食物繊維」も豊富で、 身体をスッキリさせるのにも役立ちます。


キャベツの芯は捨てたら勿体ない


春キャベツ

キャベツを食べる際、芯の部分を捨ててしまってはいませんか?
葉の部分に栄養を送るキャベツの芯には、成長の元となる栄養が詰まっています。 カリウムやカルシウム、マグネシウムは葉の部分の2倍、 またビタミンCも芯の部分に多く含まれる為捨てるのは勿体ないです。
薄くカットするなど工夫して料理に活用しましょう。


鮮度がいい春キャベツ選びのポイント


春キャベツを選ぶ際には、以下のポイントを加味して選んでみて下さい。

葉の色が鮮やかな緑色をしたもので、 ハリと厚みがあり、ピンとみずみずしいものを選びましょう。
また、冬キャベツはずっしりと重みのあるものを選ぶと良いが、 春キャベツの場合は芯の切り口が小さく、 ふんわりとして巻きのゆるいものを選ぶのがポイントです。


春キャベツの保存方法


みずみずしい春キャベツは新鮮なうちに生でいただくのがベストですが、 一度に食べきれない場合は適切な方法で保存することで鮮度を保つことが出来ます。

芯をくり抜き、くり抜いた部分に濡れたペーパータオルを詰め、 ラップやビニール袋に包んで冷蔵庫に保存しましょう。
またカットしたキャベツの場合は、 濡れたペーパータオルまたはラップを切ったキャベツの断面に覆い、 ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存することで水分の蒸発を防ぎ鮮度を保つことができます。

そのままではすぐにクタクタになってしまうものも、 適切な方法で保存すれば数日は鮮度を保ったまま美味しくいただくことが出来ます。 特にキャベツは大きい野菜なので、正しく保存して最後までおいしく頂きましょう。


春キャベツを春の健やかな食卓に役立てよう


今が旬の春キャベツは、おいしいのはもちろんのこと、 春特有の悩みを解決してくれるのにもお勧めの食材です。

季節の変わり目の揺るぎ肌、日に日に強まる紫外線、 ストレスからくる胃の不調等など、 春キャベツに豊富な栄養が癒してくれるかも知れません。

健康な毎日には、日々の食事による中からのケアが最も大切です。
是非今だけの旬食材春キャベツで、 春の健やかな食卓を彩ってみてはいかがでしょうか。