この所、季節外れのインフルエンザ感染が全国で報告されています。
冬に流行するインフルエンザですが、この時期に感染者が増えるのはおよそ10年振りとのこと。
学校や保育所、幼稚園などでは集団感染が相次ぎ、学級閉鎖や休校の措置が取られています。
また、インフルエンザだけでなく、新型コロナの感染者が増えている他、
その他の感染症(夏風邪)も増加傾向にあり、医療現場からは懸念する声が上がっています。
今、様々な感染症が増えている理由としては、新型コロナウイルスが5類に移行して、
人の動きが活発化したことが影響していると考えられています。
また、長年のコロナ禍の影響で免疫力が低下した可能性も指摘されています。
私たちの健康を日々守ってくれているのは免疫です。
”自己防衛システム”である免疫が常に体のあちこちでパトロールし、
病原菌やウィルスをブロックしてくれているからこそ元気でいられるのです。
だからこそ、風邪などのウィルスに強い体を維持するためにも、
日頃から免疫力を高める習慣を意識しておくことが大切です。
そこで今回は、感染症が増えている今意識して摂り入れたい、
【免疫UPにお勧めの食事】
をご紹介します。
免疫が喜ぶ食事を積極的に取り入れて、
感染症に負けない強い体を維持することから元気な毎日に繋げましょう。
免疫UPにお勧めの食ベ物とは?
「風邪は万病の元」と言われるように、
免疫力の低下は風邪だけでなく様々な病気を招く原因になります。
免疫力が落ちると、肌荒れや口内炎といった軽い症状から、
心臓病や癌などの重篤な病気に至るまで、あらゆる健康リスクが高まることから注意が必要です。
菌やウィルスに負けない強い体作りを日頃から心掛け、病気を遠ざけましょう。
以下ではそんな強い体を維持する為にお勧めの食材をご紹介します。
温活食材で免疫を活性
強い免疫を維持するには「体を冷やさないこと」が大事です。
免疫細胞がもっとも活性化するのは、脇の下で測る体温で”36度5分以上”とされています。
これが35度台などの低体温になると、その働きが弱まり、
一気に抵抗力が落ちて病気に罹りやすくなります。
まずは体温を高い状態で保つことが免疫を維持する上でとても大切です。
また、体温が低くなると血の巡りも悪くなり、代謝が落ちて肥満や糖尿病、
肌荒れなどのリスクも高まります。
ダイエットや美容の観点から見ても「冷えは大敵」です。
温活食材を積極的に取り入れて冷えを予防しましょう。
≪温活にお勧めの食ベ物≫
ショウガやニンニク、ねぎ、ジャガイモやダイコンなどの「根菜類」、
コショウやシナモン、唐辛子の「スパイス類」、
お酢や梅干などに含まれる「酢酸」や「クエン酸」。
季節の変わり目の寒暖差や、冷房の使用等、温かい時期にも案外身体は冷えるものです。
体を温める効果や代謝促進の効果が見込める食材を取り入れて、
体温を保つことから免疫を維持しましょう。
粘膜強化で菌やウィルスを寄せ付けない
鼻や口、喉の粘膜は、外敵を最前線で跳ね返すバリアのようなものです。
粘膜の働きが低下するとウイルスが侵入しやすくなる為、
感染症対策として、粘膜を強化する食品を積極的に摂るのがお勧めです。
≪粘膜の強化に役立つ食べ物≫
「ビタミンA」(β-カロテン)は、粘膜を丈夫にして
菌やウィルスなどの外敵が体内に侵入するのを防ぐ働きがあります。
レバーやうなぎ、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、モロヘイヤ
などに含まれていますので、 これらも意識して摂取しましょう。
免疫の要「腸」を整える
免疫細胞のおよそ70%とそのほとんどが腸内に集まっている為、
腸内環境を良好な状態で保つことは、免疫を語る上では絶対に外すことは出来ません。
”腸内環境の良し悪しが免疫力に直結する”と言っても過言ではありませんので、
腸活食材はできるだけ毎食意識して摂取しましょう。
≪腸内環境を整える食べ物≫
納豆や漬物、味噌や醤油、ヨーグルトなどの「発酵食品」、
野菜や海藻類、豆類、玄米やもち麦などに豊富な「食物繊維」、
発酵食品や生の食材に豊富に含まれる「乳酸菌」や「酵素」、
バナナや蜂蜜、玉ねぎ、ごぼうなどに含まれる「オリゴ糖」など。
また、適量の油は便の滑りを良くする潤滑油の役目を果たします。
「オレイン酸」が豊富なオリーブオイルの他、
鯖やアジ、イワシなどの青魚に含まれる「オメガ3脂肪酸」も、
腸内環境を良好に保つ効果がありお勧めです。
尚、食物繊維を沢山摂っているのに便秘が治らない、
逆にお腹が張ると言う方もいらっしゃいます。
そうした場合には、「水溶性食物繊維」を意識的に補うようにしましょう。
水溶性食物繊維は水を含んでゲル状になり、便を柔らかくしてスムーズに排泄する働きがあります。
水溶性食物繊維は、オクラや山芋、めかぶ、納豆など「ネバネバ食材」に多く含まれるため、
こうした食品を意識的にとると便秘改善にお勧めです。
腸内フローラは日々刻々と変化しています。また食品から摂った乳酸菌は
腸に定着しにくいことから、病気に負けない強い体を作る為にも、
これらの食品はできるだけ毎日意識して摂り入れ、良好な腸を保ちましょう。
免疫の材料「タンパク質」
抵抗力を高める上で、免疫細胞を作る材料となる「タンパク質」も欠かせません。
≪タンパク質が豊富な食べ物≫
肉や魚、卵、乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品。
タンパク質は1度に取り込める量には限界がある為、一回の食事で大量に摂るのではなく、
1日3食の食事など、数回に分けてこまめに摂り入れるのがポイントです。
白血球を活性化する「ビタミンC」
ビタミンCは、体内に侵入したウィルスと戦う白血球を活性化する働きがあります。
また、ストレスの緩和にも役立ち、活性酸素の害による
間接的な免疫の低下を予防する働きもあります。
≪ビタミンCを含む食べ物≫
レモンやオレンジなどの柑橘系のフルーツ、いちご、キウイ、
赤ピーマン、ブロッコリー、カリフラワーなど。
日々の食事で免疫を高めよう
冷えやストレス、寝不足等、ちょっとしたことで影響を受けてしまう免疫細胞ですが、
それだけに日々の食事のちょっとした心がけで元気にしてあげることも可能です。
免疫アップには食事からのアプローチがとても効果的。
日々の食事から免疫力を高める意識を持ち、
菌やウィルスに負けない強い体で、梅雨時期を元気に乗り切りましょう。