太るNG習慣『ながら食べ』のデメリット | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2023.03.01
太るNG習慣『ながら食べ』のデメリット

ながら食べのデメリット

普段、「ながら食べ」 が習慣になってはいませんか?
例えばテレビを見ながら。スマホの画面を覗きながら。 パソコンを操作しながらのランチなど…。 日々の忙しさや何となくの手持ち無沙汰から 「ながら食べ」をしてしまっている人は多いのではないかと思います。 しかし、実はこうした「ながら食べ」には様々なデメリットがあることをご存知でしょうか。

そこで今回は、食の悪習慣【ながら食べのデメリット】 についてご紹介します。

家族団欒の大切な時間であるはずの食事中に、 スマホに夢中になっている相手に不満を覚えた経験をしている方も多いのでは?
こうした「ながら食べ」は、相手に不快な思いをさせる可能性があるばかりか、 肥満や生活習慣病のリスクを高めるなど、体にも悪影響となる場合があります。 是非、悪習慣と言える「ながら食べ」を改善し、 健康の基本である食事と真摯に向き合うことから健やかな毎日に繋げて行きましょう。


ながら食べのデメリット


ながら食べ

スマホでニュースをチェックしながらの食事。 パソコンで仕事をしながらの食事。歩きながら、移動しながらの食事など、 何かをしながら食事をすることは一見効率的と思われるかと思いますが、 健康の面から考えると全くお勧め出来ません。
ながら食べをすることには、健康に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

ながら食べにはどのようなデメリットがあるのか? まずは以下でチェックしてみましょう。


満足感が低下し食べ過ぎに繋がる


ながら食べをすると、「食べた」と言う意識が低くなることから、 食べ過ぎに繋がりやすくなります。
目の前の食事に集中せず、他のことに夢中になっていると、 満腹感や満足感を感じにくくなり、 また自分がどれぐらいの量を食べたかも把握しずらくなり、 ついつい食べ過ぎてしまいやすくなるのです。

また満足感や満腹感を得られなかった結果、 食事の合間にお菓子を食べてしまうなど、間食する機会も増え、 カロリーオーバーから体重の増加に繋がりやすくなります。


咀嚼回数が減る・早食いしやすくなる


健康的な食事の基本は”ゆっくりよく噛んで食べること”。 一口食べ物を口に運ぶごとに30回程度の咀嚼を行うことが目標とされています。 ゆっくりよく噛んで食べることで満腹中枢がしっかり働き、 腹八分目で満足出来るようになります。 また消化吸収も緩やかで体への負担も少なく済みます。

しかし、ながら食べをするとそうした意識に気が回らなくなります。 そしてついつい早食いになってしまうことが多くなります。
早食いをすると満腹中枢が働く前についつい食べ過ぎてしまいがちに。 また咀嚼回数が少なくなり、よく噛まずに飲み込むことに。 すると唾液の分泌量が少なくなり、消化に悪影響を与える上、 胃や腸にも負担をかけてしまいます。

また、早食いは血糖値の急上昇を引き起こし、肥満を招く原因にもなります。 血糖値の急変動が続くと膵臓が徐々に疲弊してインスリンの分泌が弱まり、 糖尿病にも陥りやすくなるばかりか、 低血糖によるメンタル面の不調にも繋がりやすくなります。


消化吸収能力が低下する


脳は食べ物の味だけでなく、見た目や香りによっても「今は食事中だ」と認識します。 脳が食事中である事を察知すると、消化器官に指令が出され、 唾液や胃酸、消化酵素を分泌させて食べ物の消化吸収に備えます。

これが、ながら食べをして他に意識が行ってしまうと、 脳が食事をしていると判断できずに消化機能が鈍ってしまいます。 結果十分な消化吸収が出来ず、胃の不調や便秘など、 健康面での大きなリスクに繋がりやすくなります。

これには自律神経が大きく関わっています。 自律神経には活動的な神経である「交感神経」と、 リラックスして休むための「副交感神経」の二つがありますが、 胃腸の動きを活発にして消化吸収を行うには、 「副交感神経」がしっかり機能することが必要不可欠なのです。

テレビやスマホを覗きながら食事をしてしまうと、 この副交感神経が働かずに、逆に交感神経を優位にさせてしまいます。 これが内臓の働きを大きく狂わせてしまう原因です。

脳に食事をしていることをしっかり認識させるためにも、 出来るだけ食事の際には食事の方に集中するよう心掛けましょう。


姿勢が悪くなる


スマホを操作しながらの食事やパソコンを見ながらの食事は、 ついつい背中が丸まったり、肘をついて背骨が歪むなど姿勢が悪くなりがちです。 姿勢が悪い状態で食事をすると、内臓を圧迫し消化吸収に負担をかけます。 また消化機能の低下により基礎代謝が低下、肥満や生活習慣病になりやすくなります。

いつも悪い姿勢でいると悪い姿勢が形状記憶され、 普段から悪い姿勢が常態化してしまいやすくなります。 肩こりや腰痛など、痛みの原因にもなることから注意が必要です。


好きな相手と楽しい食事を心がけよう


ながら食べでも、友人や仲間と会話をしながらや、 家族と会話をしながらの食事については幸福度を高め、 メンタルに良い影響与えることからお勧め出来ます。 食事の際には出来るだけ気の知れた仲間や家族と、 料理の感想を言い合ったり楽しい会話をしながら、 食事が出来ることへの感謝の気持ちで食卓を囲むのが健康の面からも理想的です。

ただ…好きな相手でも、喧嘩をしながらや文句を言いながらなど、 精神的なストレスがかかると交感神経が活発になり、 消化器官の働きが低下して体に悪影響となってしまうことからこの点は注意が必要です。


ながら食べを止めるには?


食事をする女性

既にながら食べをすることが習慣になっている方は、 まずは朝ご飯だけ、夜ご飯だけなど、一食からでも食事だけに集中する時間を作ってみましょう。 目の前の食事にだけ集中することで、食事の香り、見た目、味、脳の満足感、 唾液の分泌、腹八分目の感覚など、ながら食いでは気付かなかった感覚が目覚めるはずです。

また、食事の時間だけはスマホを手の届かない場所に置く。電源を切っておく。 テレビやパソコンのある部屋から離れた場所で食事を摂るなど工夫してみましょう。

また食材の繊細な味に集中できるよう、薄味を心がける。 1口30回の咀嚼を意識するなどの、自分なりのルールを設けることも効果的です。
まずは無理なくできる範囲から習慣にしてみましょう。


食事の際にはスマホやPCと距離を置こう


スマホを見ながら、テレビを見ながらと言った何かをしながらの食事は、 咀嚼の回数が減ったり、満腹感を感じにくくなった結果食べ過ぎてしまう、 食べ過ぎに気づきにくくなると言った負のスパイラルに陥るリスクが高まります。

折角の健康的でバランスの良い食事も「ながら食べ」をしてしまっては台無しです。
健康的な食事は、内容も大事ですが、どの様に食べるかも大事。 せめて食事の際にはスマホやPCとは距離を置き、 目の前の食事に集中することから健康な体作りに繋げてみてはいかがでしょうか。