9月になり、厳しかった暑さも徐々に和らぎつつありますね。
少しづつ日も短くなり、夏も終わりに近づいていることを実感する今日この頃…
”夏に追った肌ダメージ”が気になる方は多いのではないでしょうか。
「夏老け」と言う言葉がある様に、夏は肌にとっては過酷な環境です。
突き刺さる様な強い紫外線に、暑さそのものによるダメージ、
冷房や冷たい食べ物による冷えからくる血流の悪化、
冷房の効いた室内と外との寒暖差による自律神経への影響、
高温多湿による皮脂分泌の増加等など、肌トラブルを起こす要因が沢山です。
また、夏は暑さで食欲が無かったり、さっぱりした麺類や甘いスイーツなどの糖質に偏った食事になりがち。
そうしてタンパク質やビタミン・ミネラルが不足することでも肌はダメージを受けやすくなります。
一度負ったダメージは、何も対策せずに放っておけば肌老化を早めたり、
シミやしわ、たるみなどトラブルを本格化させる原因になります。
そうならない為にも、夏も終わりに近づいている今こそしっかり対策しておくことが大切です!
そこで今回は、
夏に追った肌ダメージのケアに役立つ栄養と食べ物をご紹介します。
夏に受けたダメージを秋に持ち越さない為にも、食事の栄養を見直し中からのケアに役立てましょう。
夏の肌ダメージは食事で改善
夏のダメージから美肌を守るには、保湿などの外からのケアも大事ですが、
食事により肌再生を促したり、体の抗酸化力を高めてあげることも同じぐらい大事です。
ダメージの再生にはまず、肌細胞の原料になる「たんぱく質」をしっかり補うことが基本。
また、「美肌のビタミン」とも言われるビタミンA(βカロテン)・C・Eの摂取を中心に、
体の抗酸化力を高め美肌に導くカロテノイドやポリフェノールを積極的に摂るのがお勧めです。
以下ではそれぞれの栄養について、その働きや具体的な食品をご紹介します。
夏の肌ダメージ改善に役立つ栄養と食品
たんぱく質
夏のダメージ肌の再生に最も重要なのは、肌を作る材料になる「たんぱく質」です。
暑さで食欲が無く、さっぱりした麺類や甘いスイーツなどの糖質に偏りがちな夏の食事。
そうしてたんぱく質が欠乏してしまうと強い肌は作れない為、しっかりと食事から補うことが大事です。
【たんぱく質を多く含む食品例】 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など
*たんぱく質は一度に吸収できる量に限度がある為、一度に大量摂取しても意味がありません。
毎日の食事からしっかりこまめに摂取することが大事です。
ビタミンA(β-カロテン)
ビタミンAは、皮膚や粘膜を保護し、肌のハリや弾力・潤いを保つのに役立ちます。
(緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変化します。)
抗酸化作用があり老化予防、視力の保護、ガン予防としても役立ちます。
【ビタミンA(β-カロテン)を多く含む食品例】
ほうれん草・かぼちゃ・にんじん・トマト・赤ピーマン・しそ・ニラなどの緑黄色野菜。
モロヘイヤ・ツルムラサキ・ウナギ・レバー・乳製品・海苔など
*ビタミンAは脂溶性のビタミンである為、油とともに摂ることで体への吸収が良くなります。
炒め物や、油の含まれるドレッシングをかけたサラダで食べるのがおススメです。
ビタミンC
ビタミンCは、紫外線によるメラニン色素の生成を抑制し、シミ・そばかす・くすみなどを予防します。
また、肌のハリに欠かせないコラーゲンの生成を助け、透明感のある弾力のある肌に導きます。
【ビタミンCを多く含む食品例】
レモン・キウイ・いちご・赤ピーマン・ピーマン・ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツなど
*ビタミンCは水溶性で、水に溶け易く熱に弱い性質があります。
サラダやジュースなどでなるべく生のまま食べるのがお勧めです。
また、一度に吸収できる量に限度がある為こまめな摂取が必要です。
ビタミンE
ビタミンEは、肌の新陳代謝を高め、ターンオーバーを活性化することで美肌に導きます。
「若返りのビタミン」とも呼ばれ、老化の原因となる活性酸素の発生を防ぎ、
冷え性の改善や肩こり、腰痛の改善にも役立ちます。
【ビタミンEを多く含む食品例】
ウナギ・アボカド・ 大豆・ごま・アーモンドなどのナッツ類・カボチャなど
*ビタミンCとの相性が良く、一緒に摂ることでお互いの効果を高めてくれます。
またビタミンAと同様、脂溶性のビタミンの為、油と合わせて食べることで吸収が良くなります。
カロテノイド・ポリフェノール
カロテノイドやポリフェノールを代表とする、「ファイトケミカル」も積極的に摂りたい栄養素です。
これらは、植物が紫外線や昆虫などの外敵から身を守る為に作られた、
色素や香り、苦み、辛味などの成分です。
緑茶に含まれる「カテキン」、コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」、
トマトやスイカに含まれる「リコピン」、緑黄色野菜に豊富な「β-カロテン」等など様々な種類があり、
強力な抗酸化力でアンチエイジングや病気の予防に役立ちます。
*カロテノイドやポリフェノールは植物性の食品に含まれています。
中でも、色の濃い野菜や果物に特に豊富ですので、旬の食材を中心に積極的に食事に取り入れてみましょう。
早めのケアでダメージの本格化を防ごう
肌のダメージを本格化させない為にも、
夏に追ったダメージは秋を迎える前から早めにケアしておくことが大事です。
そんな夏の終わりの揺らぎ肌ケアに有効なのが、
外からのケアと合わせて食生活を見直し中からケアしていくことです。
是非上記でご紹介した食品を積極的に取り入れ、
体の内側からのケアを心がけてみてはいかがでしょうか?