夏場は冷房の効いた涼しい部屋で快適に過ごしたいもの。
また、冷たい食べ物や飲み物がおいしく感じますから、
そうした冷えたものばかりを無意識に口にしている方も多いことでしょう。
でも、この様な夏に当たり前にある行動が原因で、
体に様々な不調をもたらす危険性があることをご存知でしょうか?
もちろん熱中症予防の意味で、これらは必要な対策でもあります。
適度に取り入れて、効果的に体温調節に役立てられれば全く問題はありません。
しかし、必要以上に体を冷やしすぎることで
「夏冷え」を引き起こすことも。
そして、便秘や食欲不振、体のだるさや肩こり、
頭痛などの不調の原因となる場合もある為、注意が必要です。
そこで今回は、
【夏冷えの原因や、冷えから体を守る5つのポイント】をご紹介します。
「冷え」からくる体の不調は”自律神経への影響”が大きく関与しています。
冷えは、上記のような体の不調だけでなく、
美容やダイエットにも悪影響を与える為、
特に冷えに対する意識が薄れる”夏の時期”・・
中でも体が冷えやすい”女性”は以下の点に注意して生活しましょう。
女性に冷え性が多いのはなぜ?
男性は暑がりの方が多く、女性は冷え性の方が多い。
そんな特徴があることから、男性と女性との間で、
冷房の温度を巡ってバトルが勃発するなんてことは良くある話です。
では、なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
実はこの理由には”筋肉の量”が関係しています。
筋肉は多くの熱を生み出します。
ホルモンの関係で男性は筋肉が付きやすく、
女性は筋肉が付きにくい特徴があることから、
筋肉量の多い男性には暑がりの人が多くなり、
逆に女性は体が冷えやすいのです。
しかもその体感温度は3〜5度もの差があると言われます。
そう考えると、男性は暑い、女性は寒い、とエアコンの温度を巡って
揉めるのも納得がいくのではないでしょうか?
つまり、それだけ女性は冷えに弱いことになります。
夏場の冷えやすい環境で体調を崩さない様、
しっかりと対策して冷えから身を守ることが大切です。
夏冷え対策の5つのポイント
冷えを感じやすい人は、
夏冷えを招かない為にどういったことに注意すべきなのでしょう。
室外と室内の激しい温度差に注意
夏冷えを招かない為の対策として、
まずポイントになるのは、「室外と室内の温度差を少なくする」ことです。
夏場は冷えた部屋に入ると気持ちが良いものですが、
冷房の設定温度が低すぎると、
室外と室内との激しい温度差によって自律神経が乱れやすくなります。
そしてこの自律神経の乱れこそが、冷えやだるさをはじめとする、
夏特有の体の不調の原因となりますので、
冷房の設定温度を低く設定し過ぎない様に気を付けた方が良いでしょう。
自律神経は発汗や体温調節も司っています。
つまり、自律神経が乱れることで熱中症にもなりやすくなりますので、
冷房の設定温度には是非気を遣ってみてください。
冷えに無防備な夏こそ防寒対策を徹底する
職場や外出先などで冷房の温度を調節することが出来ない場合には、
冷えを感じながらも我慢することがないよう、夏場でも防寒を徹底しましょう。
夏場の外出時には薄手のカーディガンや膝かけを持参する。
オフィスなどで長時間冷えた室内にいる場合には、ストッキングを活用するなど、
自分の身は自分で守れるようなるべく準備しておくと安心です。
内臓の冷えが様々な不調を呼ぶ
そして、夏の冷え性を悪化させる一番の要因となるのが、
冷たい食べ物や飲み物で体を内側から冷やしてしまうことです。
胃腸は冷えに弱く、中から冷やすことで活動を弱めてしまいます。
冷たい物ばかりを飲食していたり、お腹を冷やすような服装をしていると、
胃腸の働きが弱まり、食欲減退による夏バテや、
便秘を引き起こす危険が増す為、お腹を冷やさないことが大切です。
体に負担をかけずに自然と体を冷やすには、夏野菜を活用すると良いです。
トマトやキュウリ、ナス、ゴーヤ、スイカ等の夏野菜には、
体を冷やす作用がありますので、夏場は積極的に活用しましょう。
逆に体の冷えを感じている場合には、
体を温める作用のある、生姜やニンニク、ネギなどの根菜類を利用する。
また、納豆や漬物、味噌などの発酵食品を積極的に活用すると良いです。
この様に、体調によって食べる食材を変えて体温調節することで、
体に負担なく自然と体調を整えることができます。
また、お腹を冷やさない様に、水分補給の際にも、
冷蔵庫で冷えたものを一気に胃に流し込むことはなるべく避け、
常温の水を飲むなど心掛けて冷えを防ぎましょう。
一日冷やされた体はお風呂でリセット
毎日の入浴を習慣付けることも、冷え対策には効果的です。
一日中オフィスなどで冷やされた体を湯船でじっくり温めてリセットさせる。
この様な温活習慣は冬だけでなく、夏場も続けると冷えを予防できます。
筋肉強化で熱を生み出せる体へ
冷えにくい体づくりとして、筋肉を維持・強化すること。
また、座りっぱなしや立ちっぱなしにならないよう、
こまめに動いて血行を促すことが重要です。
日ごろから体を良く動かし、食事では栄養バランスを整え、
タンパク質を積極的に摂るなどして、筋肉を衰えさせない為に行動しましょう。
夏冷えを撃退し本来の元気を取り戻そう
疲れやだるさ、食欲不振などの不調を感じていたとしたら、
夏特有の冷えが根本的な原因になっているかも知れません。
夏は気温が高いが故に、なかなか自分の体が冷えていることには気付きにくいもの。
だからこそ、そうした油断が益々冷えを悪化させてしまうことも…。
「冷えは万病の元」日頃から冷えない体作りをしておくことは
健康にとって非常に大事なことです。
是非とも、お心当たりがある場合は以上のポイントを心掛け、
夏の隠れ冷え性から身を守ることから本来の元気を取り戻しましょう。