夏に食欲が落ちるのはなぜ?原因を知って夏バテ予防に繋げよう | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2017.08.02
夏に食欲が落ちるのはなぜ?原因を知って夏バテ予防に繋げよう

食欲減退
蒸し暑い日々が続いておりますが、体調はいかがでしょうか?

暑い日が続くと食欲が低下しがちです。
栄養不足になると、夏バテをしやすくなったり、代謝が落ちて太りやすくもなる為、 食欲が低下しがちなこの時期は特に栄養バランスに気をつけて、 しっかり食事を摂るよう心がけてくださいね。

ところで、夏に食欲が落ちる経験は皆さんおありかと思いますが…
そもそもなぜ、夏の暑い時期になると食欲が落ちるのでしょうか?

このメカニズムについては、ご存知でない方がほとんどなのではないかと思います。

実は、ここには深い理由があるのですよ!

そこで今回は、「夏に食欲が落ちる理由」と、 「夏バテ予防に役立つ食欲アップ術」をご紹介したいと思います。

「お腹が減っているのに食欲が湧かない」
「体がだるくてやる気が出ない」
「水分ばかりで栄養バランスが不安」

そのような方はこの時期多いと思いますが、 夏の栄養不足は、だるさや活力のなさ、胃や腸の不快感など、 体に変調をきたすいわゆる「夏バテ」の症状を引き起こす原因になります。

せっかくの夏を、夏バテによって台無しにしてしまわない為にも、 原因をしっかり理解して、正しく対処するためにお役立てくださいませ。


夏に食欲が落ちる原因とは?


食欲減退
夏、暑くなると食欲がなくなるのにはいくつかの原因が挙げられます。 その原因を理解することで対策もしやすくなるかと思いますので、是非参考になさってくださいね♪


原因1:基礎代謝量が低下するため


夏の食欲低下の原因は、第一に基礎代謝量が低下することが挙げられます。
私たちの体には「恒常性」(こうじょうせい)と言う機能が備わっており、 外気の温度によって変動する体温を、常に一定の状態に保つように調節がされています。
ホメオスタシスとも言いますが、聞いたことがありませんか?

このときの体温調節にはエネルギーが消費されますが、 冬は気温が低い分、体が体温を上げるためにエネルギーをたくさん消費するのに対し、 夏は気温が高いため、体温維持の為のエネルギーをあまり必要としません。 その為、夏は一年のうち一番基礎代謝が下がる季節となり、 基礎代謝量が減る分、お腹も減りにくくなるという訳です。


原因2:内臓の機能が低下するため


冷たい食べ物や冷たい飲み物をたくさん食べることも、夏の食欲不振の原因になります。

夏は気温が高いため、汗を大量にかきますよね? 体が水分不足になれば喉が渇きますので、当然水分を欲するようになります。
この時、暑いからと、冷たい飲み物や食べ物を取り過ぎると、 口の中や喉は冷たくて気持ち良く感じるかも知れませんが、 腸は冷えに弱いため、胃や腸の機能低下を招き不調が出やすくなるのです。

胃や腸の機能が弱まれば、当然食欲にも影響します。 こうした理由から食欲低下に繋がってしまいます。


原因3:自律神経が乱れるため


冷たい食べ物や飲み物の過剰摂取による内蔵機能の低下。
冷房による急な温度差など、夏は体にとって過酷な環境となります。

こうした環境下に置かれることで、自律神経が乱れやすくなることも、夏に食欲が低下する原因になります。

また、夏の暑さそのものでも、自律神経が乱れることがあります。

私たちの食欲を司っているのが、リラックス時に高まる「副交感神経」です。
しかし夏は日差しも強く気温も高いため、 副交感神経とは逆の「交感神経」(活動的な神経)が優位になりやすく、 そのために食欲が湧きにくいと言うこともあります。

また副交感神経は腸の動きを司る神経でもあります。 夏の暑さという刺激で交換神経が優位になることで、副交感神経が弱まり、 腸の働きが弱まることもまた食欲が減退する原因となります。


食欲減退から夏バテを引き起こさない為に


こうした理由から、夏は食欲が落ちやすくなるとされています。

しかし、そんな食欲不審を理由に、 ここぞとばかりに無理な食事制限をしてダイエットをしたり、 何も考えずに、ただただ冷たいものなどを好き勝手食べていれば、 ますます夏バテや代謝機能の低下を招いてしまうことは容易に想像できますよね?

「それでも、今すぐ体重が落ちるなら嬉しい」と思う方も中にはいらっしゃるかも知れませんが、 一時的に体重が落ちても、体調が悪くなったり、 後々太りやすくなってしまったのでは全く意味がありません。

と言うことで、食欲が落ちて栄養不足になりがちなこの時期だからこそ! しっかり食事から栄養をとり、夏バテ知らずの元気な体で夏を乗り切っていただきたいと思います。


夏の食欲アップ術で夏バテを予防しよう


食欲アップ
そんな夏の減退しがちな食欲をアップするためには、食事の際、調味料を有効活用すると良いです。

お酢やスパイスには、食欲をアップさせる効果がありますので、 食欲がない時には、これらを料理のアクセントに加えてみてはいかがでしょうか。

中でも、スパイスが効いていて栄養が沢山摂れる「カレー」は、夏のスタミナアップメニューとしておすすめです!
夏野菜と肉や魚で具沢山にすれば、不足しがちなビタミンミネラル、 そして筋肉の元となるタンパク質を豊富に摂取でき、食欲アップにも繋がって一石二鳥です。

また、喉ごしの良い麺類も、食欲が落ちがちな夏にはオススメです。

麺類であれば、ワカメや海苔、大根おろしなど、たっぷりの薬味や野菜の付け合わせを添える。 卵やチャーシュー、豚しゃぶなど、たんぱく質の具材を増やすなど、 トッピングを活用して、栄養バランスを整えるよう心がけてくださいね。

こんな風に、気を遣わなければ糖質に偏りがちな麺類やカレーと言ったメニューも、 ちょっと意識して、様々な具材を合わせたり、具沢山にすることで、 バランスの取れたスタミナアップメニューに変えることが出来ます。

自分なりに色々とカスタマイズして、夏バテ予防に役立ててみてくださいね。


夏を元気に!アクティブに過ごすために


さて、夏に食欲が落ちる原因と食欲アップ法についてご紹介してまいりましたが、 暑くなると食欲が減退するのには、様々な理由があることがご理解いただけましたね?

また、食欲がないからと、あまり食べずにいたり、 栄養のことを考えずに好き勝手食べていれば、 太る痩せるに関係なく、夏バテの症状を悪化しかねないこともご理解いただけたかと思います。

「たかが夏バテ」と片付けられてしまいがちな夏の不調ですが、 症状は人それぞれで、吐き気や頭痛、冷えの悪化などから重篤な症状を引き起こすケースだってあります。

このようなことにならない為にも、 まず第一に、体の基本である食事の栄養バランスを整えることから、 しっかり夏バテ対策を行っていただき、この夏を元気にそしてアクティブにお過ごしくださいませ!