
現在、ノロウイルスが全国的に猛威を振るっています。ノロウィルスは非常に感染力の強いウイルスで、少量のウイルスでも感染してしまうため、十分な警戒が必要です。
ノロウイルスに感染すると、主に腹痛や嘔吐、下痢、発熱などの辛い症状を引き起こします。通常、元気な人であれば数日で回復しますが、特に高齢者や乳幼児、免疫力が低下している人々にとっては、重篤な状態を引き起こす場合もあることから、注意が必要です。しっかりと対策をして、ウィルスの脅威から身を守りましょう。
そこで今回は、
【ノロウイルスを予防する為の基本的な対策】をご紹介します。ノロウイルスから身を守るための対策を心掛け、健康な毎日を送りましょう。
ノロウイルスはどこから感染する?

ノロウイルスは、どのような場所で感染するのでしょうか?
ノロウィルスは、汚染された食物や水、調理を通じて感染することが多くあります。例えば、加熱が不十分な貝類や生野菜が原因となることが多くあります。また、感染者が調理した料理から感染が広がるケースも。感染者が調理する際に、手や調理器具を通じてウイルスが食品に付着し、それを食べることで感染が広がります。
多くの人が集まる場所である、公共交通機関も感染が広がりやすい場所です。皆が触れる手すりや座席を介してウイルスが広がることがあります。また、学校や保育園では、手洗いや衛生管理が不十分な子供たちが、多く触れ合うことでウイルスを広げてしまうことがあります。
さらに、病院や介護施設では、免疫力が低下している患者や高齢者が多く、感染が広がりやすいです。感染者の排泄物や嘔吐物を介してウイルスが広がることがあり、特に注意が必要です。
この様に、ノロウィルスは特に閉ざされた環境で流行しやすいのが特徴です。
ノロウイルス予防の基本的な対策

ノロウィルスの感染を防ぐためには、以下の基本的な対策を心がけることが重要です。
1.手洗いの徹底
ノロウイルスには一般的なアルコール消毒が効果的ではない為、石鹸と水で手をよく洗うことが大切です。特に食事の前やトイレを使用した後、外出から帰った際には必ず手を洗いましょう。
2.食品の適切な取り扱い
ノロウイルスの感染を予防するためには、調理前に生の食品(特に生の魚介類など)をしっかりと洗いましょう。また、調理器具も清潔に保つことが重要です。調理後は、調理器具やまな板、包丁などを、熱湯や次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)で消毒するのが効果的です。
さらに、食品を十分に加熱することがウイルスを死滅させるための重要なステップです。特に魚介類は、中心温度が85℃から90℃で90秒以上加熱することが必要です。これにより、ノロウイルスを効果的に殺菌できます。
3. クリーンな環境を保つ
家庭や公共施設の掃除を定期的に行い、特に便器やドアノブ、食事をする場所は注意深く消毒します。ノロウィルスは耐性が強いため、漂白剤を使ったり、高温での消毒を心がけることが効果的です。
特に感染者が周りにいる場合には、吐しゃ物の清掃に注意することが重要です。吐しゃ物には大量のウイルスが含まれていることがあります。適切な清掃を行わないと、ウイルスが空気中に拡散し、他の人に感染するリスクが高まります。
清掃の際には、使い捨ての手袋やマスクを着用して、直接触れるのを防ぎ、ペーパータオルや使い捨ての布で吐しゃ物を拭き取り、ビニール袋に密封して廃棄します。吐しゃ物が付着した場所はしっかりと消毒し、部屋を十分に換気して、ウイルスが空気中に残らないようにしましょう。
4. 感染拡大の防止
自分や家族の誰かがノロウィルスに感染した場合、なるべく他の人との接触を避け、特に、感染者が食事を作ることは控えるようにしましょう。感染者は自室で休養し、トイレや浴室などの共用スペースも使用後にしっかりと消毒することが大切です。また、回復後も数日間は感染力が残るため注意して生活しましょう。
5. 健康的な生活習慣の継続
バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動など、日頃から健康的な生活習慣を心掛けて免疫力を高めておくことは、ノロウイルスの予防に非常に有効です。強い免疫力を持つことで、感染リスクを減らすだけでなく、感染した場合にも症状が軽減されることがあります。
ノロウイルス対策を心掛け健康を守ろう
ノロウィルスは非常に感染力の強いウイルスであり、その感染力はインフルエンザ以上です。それでも、手洗いや食品の取り扱いに気をつけ、清潔な環境を維持することで、感染リスクを大幅に減少させることが可能です。
特に、ウイルスが流行する冬の季節には、十分な警戒が必要です。積極的に対策を心掛け、自分と周囲の人々の健康を守りましょう。