夏場は熱さで食欲が減退しがちに。
また暑くて買い物や料理をするのが面倒になるなど、食事が疎かになりがちです。
食事の偏りによって、だるさや疲れが抜けない、やる気が出ないなど、
すでにバテ気味の方も多いのではないでしょうか?
そんな、体力を消耗しやすい暑い時期にお勧めなのが
「お酢」です。
お酢の酸味は、唾液や胃酸の分泌を促し、食欲を増進させる効果があります。
暑い時期の食欲減退を防ぎ、夏バテを予防する他、
美肌やダイエット、アンチエイジングなど、
様々な美容・健康効果が期待できる優秀食材です。
そこで今回は、
夏バテ予防の救世主【お酢の健康効果】についてご紹介します。
冷房で冷えた体を温め、代謝アップや腸活に役立つなど、
夏に嬉しい酸っぱいパワーで、猛暑を元気に乗り切りましょう。
万能調味料「お酢」の健康効果
米や玄米などから作られた「穀物酢」、りんごやブドウなどの果実が原料になった「果実酢」、
長期熟成して作られる「黒酢」等、お酢には様々な種類があります。
それ故に、 サラダやマリネ、炒め物や煮物など様々な料理に活用できるお酢は、
まさに万能調味料と言えます。
そんなお酢には、どの様な体に嬉しい効果があるのでしょうか?
お酢を摂取することで得られるメリットを以下にご紹介します。
知っているようで知らないお酢の健康パワーを夏の元気に役立てましょう。
夏の冷えから体を守る
夏は冷たい飲み物や食べ物、エアコンの使用で体が冷えやすくなっています。
体が冷えると血流が悪くなり代謝を落としたり、腸の働きが悪くなって不調を招きやすくなります。
お酢には体を温める働きがあります。また胃腸の働きを助け、夏の不調から体を守ります。
有機酸の力で美肌に導く
お酢には主成分となる酢酸(さくさん)やクエン酸など、沢山の有機酸が含まれています。
クエン酸は食事から摂取した栄養素を体内でエネルギーに変える時に、
体に溜まった老廃物を排出します。また、ビタミンCの酸化を防ぎ、
お肌のハリや弾力を高める、シミを予防するなど美肌に役立ちます。
疲労回復・スタミナ増進・肩こりや腰痛の改善
クエン酸は疲労の原因物質や乳酸の元を分解する働きがあるため、
疲労回復、スタミナの増進に役立つ他、肩こりや腰痛の改善、筋肉痛の緩和にも役立ちます。
骨を強くして骨粗しょう症を予防
お酢は骨粗しょう症予防としても役立ちます。
水に溶けにくいカルシウムを水溶性に変える性質があるため、
カルシウムが多い食品と一緒に摂ることで、効率よく体に吸収させることが出来ます。
減塩に役立ち高血圧を予防
高血圧を防ぐためには、毎日の食事で”減塩”を心掛ける必要があります。
「うす味では物足りない」と減塩を断念される方は多いですが、そうした場合にお酢が役に立ちます。
料理にお酢を加えると味に深みが出ます。薄味でも満足感が得られ、結果減塩に繋がるのです。
またお酢の主成分である酢酸には、血圧を上昇させるホルモンを穏やかに抑制する働きもあります。
お酢を毎日大さじ1〜2杯程度摂取し続けることで、高めの血圧が下がったというデータもあり、
高血圧の改善に役立つことが知られています。
脂肪の蓄積を防ぎ肥満を予防
お酢には、糖の吸収を穏やかにして、血糖値の急上昇を防ぐ働きもあります。
食事と共にお酢を摂取することで、食後の高血糖を予防し、脂肪を溜め込みにくくします。
ラーメンや丼など、糖質がメインになる食事をとる場合にはお酢を一緒に摂るのがお勧めです。
また、お酢を継続的に摂取することで、体に溜まった余分な脂肪を減らす効果も期待出来ます。
殺菌効果で食中毒を予防
夏場に気を付けないといけないのが”食中毒”です。
お酢には食材を痛みにくくする働きがあり、食中毒予防としても活用できます。
傷みやすい魚は酢でしめる、お弁当には酢飯を利用する、野菜を酢漬けにするなど、
食品を菌から守るために、お酢は私たちの生活に昔から役立てられてきました。
食品が特に傷みやすい夏場、お酢を効果的に利用して食中毒を予防しましょう。
お酢を手軽に摂る方法と摂り入れる際の注意点
お酢は料理に調味料として加えて摂取する方法以外にも、飲料として飲むこともできます。
特に疲労時にはお酢をそのまま飲むのが効果的なので、飲料などに混ぜて摂取しましょう。
注意点としては、お酢はそのままストレートで飲むと、
酸の刺激によって口内や胃の粘膜を荒らしてしまう場合があることです。
直接飲む場合は、必ず水などの飲み物に混ぜて薄めて飲む。
空腹時は避けて、食事中や食後に摂ることを守りましょう。
ドリンクに混ぜて飲む方法は、調理に加えるよりも手軽なので習慣にもしやすいです。
お勧めのお酢ドリンク
お勧めの飲み方としては…牛乳は胃の粘膜を保護する効果があります。
牛乳にりんご酢やブルーベリー酢などの果実酢を加えると、
ヨーグルトドリンクのような味やとろみになって美味しくいただける上、胃にも優しいのでお勧めです。
また、牛乳に含まれるカルシウムの吸収も良くなる点もうれしいポイントです。
トマトジュースに黒酢とオリーブオイルを加えて飲むのもお勧めです。
黒酢は普通のお酢よりもアミノ酸が豊富で味わい深く、
クエン酸も多いので飲料として飲むのにピッタリです。
また、好きなフルーツとお酢、氷砂糖を保存用の清潔な瓶に詰めるだけで、
手軽に「フルーツ酢」を作ることも出来ます。
水や炭酸水、牛乳と混ぜて自家製のお酢ドリンクが完成です。
お酢ドリンクはさっぱりして夏にぴったりのおいしさですので、
試してみてはいかがでしょうか。
お酢のパワーで猛暑を元気に乗り切ろう
お酢には食欲を増進させ夏バテ予防に効果があるだけでなく、
様々な美容効果・健康効果が期待できます。
料理に使用する、出来上がった料理にかける、
ドリンクに混ぜるなどして意識的に取り入れ、
バテ気味になる暑い夏を元気に乗り切りましょう。