暑いとビールが美味しく感じられますよね!
私も夏になるとたまにビールが飲みたくなりますが、
冷たくほろ苦いシュワシュワが、火照った体に染み渡るあの感覚は何とも言えません♪
厳しい暑さが続くこの時期、ビールの飲み過ぎで
「ビールっ腹」になってしまった方も多いのではないでしょうか?
しかしながら…ビールといえば気になるのが
「プリン体」です。
プリン体の過剰摂取は、痛風や高尿酸結晶のリスクを高めるため、
いくらビールが美味しくても飲み過ぎには注意しなければいけません。
ところで、「プリン体が痛風の原因になる」とは聞いたことがあるかと思いますが、
プリン体とは一体どういうものなのでしょう?
その実態については、実際よくご存じでない方がほとんどではないかと思います。
そこで今回は、
「プリン体とは何か?」こちらについて詳しくご紹介します!
太り気味な方、お酒の好きな方には特に読んでほしい内容です。
痛みに苦しんだり、薬による治療が必要になる前に!
プリン体を知って予防に役立てましょう!
プリン体とは何か?
プリン体は、肉、魚を始め、野菜や穀物に至るまで、
全ての生物に含まれる成分で、うまみの元にもなっている物質。
食事をすることで体内にとりこまれます。
細胞の核を構成する物質となり、食物だけでなく私たちの体の中でも作り出されています。
体内にあるプリン体の割合としては、8割ほどが新陳代謝の際に体内で生成されており、
残りの2割が食事から摂取されるものとなります。
つまり、
私たちの体になくてはならない存在。それがプリン体なのです。
増えすぎると問題になる
問題は増えすぎた時です。プリン体は、体内で代謝される時に尿酸を作り出します。
尿酸は通常、尿などと一緒に体外に排出されますが、
調整のバランスが崩れ量が増えすぎると、高尿酸血症や激痛を伴う痛風を引き起こす原因になります。
高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)とは、生活習慣病の一つで、尿酸の血中濃度が異常に高い状態を言います。
尿酸値が7.0mg/dLを越える状態が長く続くと痛風を発症させます。
痛風は文字通り、「風に吹かれただけでも痛い病気」。
このような辛い症状を引き起こさないためにも!
尿酸の元となるプリン体を食事からある程度制限していくことや、
体の中で増やさないするような日々の心がけが大事になるわけですね!
プリン体の1日の摂取量の制限目安は400mg
ガイドラインによると、プリン体の1日の摂取量の制限目安として400mgが推奨されています。
しかし、ほぼすべての食品にプリン体は含まれるので、避けることは困難ですし、
一つ一つ調べて計算するのも現実的ではありません。
そこでプリン体の多く含む食品の制限が大事になります。
プリン体の特に多い要注意食材
プリン体の特に多い要注意食材としては(100g当たりプリン体が300mgを超える)、
レバー類、あん肝、白子、ほししいたけ、
にぼし、カツオ、イワシ、さんま(*干物は占有量が多くなります)
エビ、などが挙げられます。
例えば鳥レバーであれば100g当たり312mg、
イワシの干物や白子であれば、305mgものプリン体が含まれるため、
これらプリン体が多く含む食材はついつい食べすぎてしまわない様に注意したいですね。
アルコールの摂りすぎに注意!
お酒では、蒸留酒よりも醸造酒の方がプリン体が多く含まれます。
中でもビールは他のお酒よりも圧倒的にプリン体が多く含まれるため、
尿酸値が高めの方にとっては注意すべき食品と言えます。
ビールの場合では100mlあたり約9mgのプリン体と
先ほど挙げた食品に比べればそれほど量は多くありません。
しかしこれは100mlの話。塵も積もれば山となります。
加えてお酒のおつまみにはプリン体の多いものが多いですし、
お酒自体のプリン体量は少なくても、アルコールは体内のプリン体の生成を促し、
さらには尿酸の排出を阻害する働きがあるため、飲み過ぎは厳禁です!
最低でも週に2日は休肝日を作りたいものですね。
食事が占めるプリン体の割合は20%ほど
とは言え、最初に申し上げた通りで、食事が占めるプリン体の割合は20%ほどです。
プリン体の摂取を制限したからと言って痛風にならないということではありません。
むしろ食事から摂取するプリン体を徹底的に排除しようとすれば、
ほぼすべての食品にプリン体は含まれるため何も食べられなくなってしまいます。
そうなれば栄養バランスが崩れ、別の病気のリスクが高まりますから、
プリン体の過剰摂取には注意しながらも、あまり神経質にならないよう注意しましょう。
プリン体を増やさないために大切なこと
適正体重を維持しよう
他にも、プリン体を増やさないために大切なこととしては、
肥満にならない生活習慣を維持することがとても重要です。
肥満になると体内で血糖値をコントロールするインスリンが出やすくなります。
インスリンは尿酸の排出を阻害する働きがあるため、肥満傾向にある場合は要注意です。
またインスリンを過剰に分泌させないと言う意味でも
甘い物のとりすぎや早食をしないことも大切です。
食事はゆっくりよく噛んで食べること。野菜から食べ始めることを習慣にするなど、
普段から血糖値のコントロールを意識して、太らない食べ方をマスターしましょう。
尿酸値の高い肥満者が減量することで、尿酸値が下がることがわかっています。
太り気味の方は適正体重を維持できるように、食事や運動など生活習慣を整えて減量を心がけましょう。
野菜・海藻類・キノコ類・乳製品を利用しよう
牛乳やヨーグルトなどの乳製品、
野菜や海藻類、キノコ類などにに尿酸の排泄を促す作用があることが知られています。
特に野菜や海藻類、キノコ類は、ビタミンミネラルが豊富で
肥満予防としても効果的ですので、積極的にとりたいですね。
食事から十分な野菜を摂取することが難しい場合は、手軽にとれる青汁などを利用するのが便利ですよ。
こまめな水分補給・塩分控えめを意識しよう
またそうした尿酸をスムーズに排出するためにも十分な水分が必要となるため、
日ごろからこまめな水分補給を心がけることも大切です。
バランスの取れた塩分控えめの食事、適度な運動を習慣にするなど、
健康的な生活習慣を送ることが何よりの予防策となります。
プリン体は常にあるものだからこそ、生活を整えることから上手にコントロールしていきましょう。
日々の積み重ねが病気に負けない体をつくる
さていかがでしたか?プリン体がどのようなものかがご理解いただけたでしょうか。
プリン体が増えすぎないようにするためには食事からとりすぎないことも大事ですが、
他にも、太らない事など、気をつけなければいけない点がたくさんありましたね!
病気を予防する為には日々の積み重ねが大事です。
日頃から健康的な生活習慣を心がけ、病気に負けない強い体づくりを心がけてくださいね♪