「長生きしたい」と言うのは誰もが願う夢ですよね?
そして、どうせ長生きするのなら、健康なままで過ごしたい…いや、
「きっと自分なら介護などに頼らず自立して過ごせる」と、
疑うことなく今を生きていらっしゃる方が大半なのではないでしょうか。
でもご存知でしたか?
”健康寿命と平均寿命との差”は、思っているよりもずっとずっと長いことを…。
「健康寿命」とは、日常的に介護が必要なく、自立した生活が送れるまでの年齢のことを言います。
この健康寿命が長く元気な老後を過ごせれば良いですが、現実はそういう訳にはいきません。
実際のところ現在の日本では、この健康寿命から実際に亡くなるまでの年数の差が、
男性の平均で何と9年ほど!女性では約12年ほどの差があるのです。
つまり、
多くの方が介護などを必要とする状態、もしくは介護に頼らなかったとしても、
自由とは言えない生活を、10年前後という長い期間強いられているのが今の日本の現実なのです。
少子化の問題もあり、日本はこれから更なる超高齢化社会に突入していきます。
自分が将来もし介護が必要になったときに、介護の手は本当に足りているのか…
考える程に心配になってしまいますよね。
では、どうすればこの健康寿命を少しでも延ばすことが出来るのでしょうか?
そのカギの一つとなるのが「
筋肉」です。
そこで今回は、「
筋肉と健康長寿の関係」についてご紹介します。
「今から老後のことを心配してもしょうがない」と思っていたとしたら大間違いですよ。
今どのように過ごすかで未来の身体、そして健康寿命が変わって来ます。
是非、将来寝たきりにならない為にも、本日も最後までお付き合い頂き健康の為にお役立て下さい。
健康寿命と平均寿命の差が大きくなる原因
健康寿命と平均寿命の差が大きくなる原因…その一つの原因として”
ロコモ”の問題が挙げられます。
ロコモとは、ロコモティブシンドローム(和名:運動器症候群)の略で、
筋肉や骨、関節、軟骨、神経などの、人間が動くことに関わる「運動器」が、
疾患や衰えることによって機能が低下した状態のことをいいます。
進行すると、歩くことや座る、立つといった日常生活が困難になり、
要介護や寝たきりになるリスクが上昇。健康寿命が短くなる大きな原因になります。
ロコモは他の様々な器官にも悪影響を及ぼす
ロコモによって健康寿命が短くなるのは、ただただ動けなくなるからと言うことだけでなく、
他の様々な器官に悪影響を及ぼすことも関係しています。
例えば、体をうまく動かせなくなることから、筋力の低下を招き、
筋力の低下から血流の悪化、そして体温低下から免疫力の低下を招きます。
また動くことが困難になると肥満のリスクも高まり、
糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病になる危険性も高まります。
筋力が低下すれば、バランス機能も低下しますから、
歩いているときにつまずきやすくなったり転倒しやすくなり、怪我や骨折のリスクが高まる。
他にも心肺機能の低下を招くなど様々な悪影響を及ぼすことが懸念されます。
そしてさらに動くことが困難になることで、ロコモが進むと言う悪循環に陥り、
最悪何をするにも人の手を借りないといけない、要介護の状態になってしまう危険性が増してしまうのです。
要支援・要介護となる原因の第1位
厚生労働省の調査によると、要支援・要介護となる原因の第1位が
”運動器の障害”によるものとしており、
40歳以上の5人に4人がロコモか、もしくはその予備軍だとして警鐘を鳴らしています。
つまり、ロコモを予防することこそが、健康寿命を延ばすカギとなる訳です。
もちろん健康寿命を短くするのはロコモだけが原因ではなく、
これだけ対策していれば良いと言うわけではありません。
しかし、原因の1位に挙げられる以上、
自覚症状があるなしに拘らず、対策しておくに越した事はないのではないでしょうか。
ロコモを予防するために心掛けたいこと
では、どうすればロコモを予防できるのでしょう?
そこで役立つのが、運動やトレーニングなどを行い筋肉を強化することになります。
「運動器」を筋肉で強化することでロコモを予防し、結果として健康寿命を伸ばすことに繋がるのです。
もちろん特別なトレーニングをしなくても、日常生活で筋肉を使うだけでも効果はあります。
また、筋肉は何歳からでも鍛えれば強化することが出来ますので、
まずは面倒がらずにどんどん体を動かして、ロコモ予防に繋げて参りましょう!
健康長寿は元気な足腰から
「
健康長寿は元気な足腰から」と言われるように、元気で長生きするためにも、
運動器を衰えさせない為の運動習慣、筋肉の維持を心掛けていくことが大切です。
何もしなければ、筋肉は20歳位をピークに年々衰えていくものです。
老後に寝たきりにならないためにも!今からロコモ対策のための筋力の強化、
健康長寿の土台作りを心掛けてみてはいかがでしょうか。