脂肪の種類と特徴の違い「あなたの脂肪はどのタイプ?」 | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2021.04.01
脂肪の種類と特徴の違い「あなたの脂肪はどのタイプ?」

脂肪の種類

脂肪にはいくつか種類があることをご存知でしょうか?

身体に付く脂肪には、皮下脂肪内臓脂肪異所性脂肪の3種類があります。 そしてそれぞれに違った特性があり、危険度も異なります。

今回は、それぞれの脂肪の違いや特徴をご紹介!
「敵を知り己を知れば百戦危うからず。」 ダイエットを成功させるには、まずは敵である脂肪について知ることが大事です。 是非ダイエット成功への一歩として、脂肪について理解を深めましょう。


3種類の体脂肪と特徴の違い


身体に付く脂肪には、皮下脂肪、内臓脂肪、異所性脂肪の3種類があります。
その違いや特徴を一つ一つ見ながら、 自分の脂肪はどのタイプなのかをチェックしてみましょう。


皮下脂肪


皮下脂肪

皮膚のすぐ下に付く中性脂肪のことを「皮下脂肪」と呼びます。

二の腕や下腹部、お尻や太ももなど全身のどこにでも付き、 手で掴めるのが特徴です。

増えすぎは良くないものの、体を保温したり、 外からの衝撃を緩和するクッションの役目を果たす。 また、いざと言うときのエネルギー源になるなど重要な役割も果たします。

特に女性に付きやすく、下半身の周りに集まりやすい特徴があります。 これは女性ホルモンが関係しており、妊娠や出産に備える為です。

下半身に皮下脂肪が溜まった様子が果物の「洋ナシ」に似ていることから、 皮下脂肪の多い状態の肥満を「洋ナシ型肥満」と呼ぶことがあります。

皮下脂肪自体はあまり生活習慣病とは関わっていないものの、 一度ついたら落とすのに時間がかかるのが難点です。


内臓脂肪


内臓脂肪

内臓の周り、腸間膜につく脂肪のことを「内臓脂肪」と呼びます。

皮下脂肪の様に指で掴むことができず、お腹がぽっこりと出るのが特徴です。 お腹がぽっかりと膨らんだ様子ををりんごに例え、 内臓脂肪による肥満を「リンゴ型肥満」と呼ぶこともあります。

内臓脂肪は男性につきやすい脂肪ですが、 女性も更年期と言われる45歳を過ぎたあたりから、 女性ホルモンの分泌の低下により内臓脂肪が付きやすくなります。 内臓脂肪が腸を圧迫し便秘を引き起こす原因にもなる為注意が必要です。

また、内臓脂肪から分泌される物質は、高血糖や脂質異常症、 高血圧などを招き生活習慣病のリスクを高めます。 腹囲のサイズがメタボリックシンドロームの診断基準の1つに使用されるのはこの為。 健康リスクの高い内蔵型肥満、メタボ体型にならない様、 日ごろからウエストのサイズを測るなどして 内臓脂肪を溜め過ぎない様注意しましょう。

皮下脂肪と違い、内臓脂肪は危険な脂肪ではありますが、 つくのも早いが落ちるのも早いのが特徴です。 生活習慣の改善ですぐに成果を実感できます。


異所性脂肪


異所性脂肪

皮下脂肪、内臓脂肪に続く第3の脂肪が「異所性脂肪」です。

異所性脂肪は、心臓や肝臓、膵臓などの臓器や筋肉の細胞に直接着く脂肪。 本来脂肪をため込む組織ではない場所に付く脂肪であることから 「場違い脂肪」とも呼ばれます。

異所性脂肪の代表的なものに脂肪肝があります。 脂肪肝は肝臓に必要以上に脂肪が蓄えられてしまった状態。 脂肪肝になると肝臓本来の機能が損なわれ、放置すると、 肝硬変や肝臓がんへと進行しやすくなるなど健康を害す危険が高まります。

異所性脂肪は、内臓脂肪と同様に、糖尿病や動脈硬化、 心筋梗塞や脳梗塞など生活習慣病のリスクとなる上に、 痩せている太っているに関わらず付く脂肪であるため最も注意が必要です。


性別や年齢によって付きやすい脂肪が異なる


この様に、脂肪は脂肪でも付く場所によってその特徴には違いがあります。 また人によってや年齢、性別によっても付きやすい脂肪が異る為、 脂肪のつき方や体調の変化をよく観察しながら、 しっかりと管理していくことが大切です。


危険な内臓脂肪・異所性脂肪に注意


異所性脂肪

脂肪は健康に生きる上で必要不可欠なものである反面、 必要以上に体に蓄積してしまうと健康を損ねてしまう恐れもあります。 まずはどのタイプであっても、 溜め過ぎない様普段から生活習慣に気を使う必要があります。

その上で、体重が変わっていないのにウエストサイズが増えていたり、 ぽっこりお腹が気になるなど体型が変わってきていたら、 それはもしかすると、危険な内臓脂肪や異所性脂肪が 増えているサインかも知れません。

その場合は要注意! 健康へのリスクを高めない様、食事と運動の両面からのアプローチで 体重と体脂肪の管理を徹底していきましょう。


余分な脂肪は早めに撃退しよう


薄着になる機会が増えてくる春はダイエットを始めるのに絶好の機会です。
脂肪の蓄積から健康を害すことのないよう、 これを機に生活を見直し余分な脂肪を撃退しましょう!