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2024.07.17
【健康を守るダイエット】安全な目標体重の設定について

目標体重

ダイエットの一つのゴールとして、「目標体重」を設定している人は多いと思います。しかし、中には現実的ではない、危険な体重目標を掲げている人も少なくないようです。

例えば、若い女性が憧れるとされる「モデル体重」や「シンデレラ体重」がそうです。これらの体重は一般的にBMIが18前後、またはそれ以下であり、痩せすぎの範囲に入ります。過度なダイエットは、見た目の美しさを追求する一方で、栄養不足や免疫力の低下、さらには骨密度の減少など、健康に深刻なリスクをもたらす可能性があり、注意が必要です。

そこで今回は、健康的なダイエットを行う為の、目標体重の設定についてご紹介します。
健康的なダイエットを行うためには、現実的で持続可能な目標体重を設定することが重要です。是非、目標体重は無理なく設定し、安全な範囲で美しさを追求しましょう。


若い女性が憧れる「モデル体重」「シンデレラ体重」


「モデル体重」「シンデレラ体重」とは、BMI値が18になるように計算された体重のことを指します。これは、モデルのような見た目を目指す体重として知られており、若い女性を中心にSNSなどで広まった言葉です。

具体的には、身長(m)×身長(m)×18で計算されます。例えば、身長160cmの人の場合、シンデレラ体重は約46.1kgとなります。
ただし、健康的な体重とは異なり、過度なダイエットは健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。


極端なダイエットによる痩せ過ぎのリスク


体重測定

極端なダイエットにより痩せすぎると、月経不順や貧血、免疫力や骨密度の低下などの健康問題が発生しやすくなります。さらに、筋肉量の減少や代謝の低下を招き、結果的に痩せにくく太りやすい体質になってしまうこともあります。

また、フランスではBMIが18未満のモデルの活動を禁止する法律が施行されており、これは健康を保つための重要な措置とされています。

理想の体型を追求することは悪いことではありませんが、健康を犠牲にしてまで達成するべきではありません。適切な食事と運動を通じて、健康的でバランスの取れた体型を目指すことが大切です。


健康体重を目指すための指標


健康体重を目指すための指標として、BMI(Body Mass Index)がよく使われます。BMIは、体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値で、肥満や低体重を判定するための体格指数です。

日本では、BMIが18.5未満を「やせ」、18.5以上25未満を「普通体重」、25以上を「肥満」と分類します。
標準体重は、BMIが22になるときの体重で、最も病気になりにくいとされています。
年齢や性別によっても適正なBMIの範囲は異なるため、この数値を参考に、自分に合った目標を設定することが大切です。


体重だけでなく体脂肪率にも目を向けよう


また、身長体重から算出するBMIだけでなく、体脂肪率にも目を向けましょう。
健康的な体脂肪率の目安は、性別や年齢によって異なりますが、一般的には、成人男性では10〜19%、成人女性では20〜29%が健康的とされています。

また、年齢が上がるにつれて、この範囲は少し上昇する傾向があります。体脂肪率が高すぎると生活習慣病のリスクが増えるため、適正な範囲を維持することが大切です。


「スモールステップ」方式で進めるのがお勧め


目標達成のポイント

ダイエットでは、いかにモチベーションを保ち、継続していくことが重要です。その為に、無理のない範囲で少しずつ目標を達成する「スモールステップ」方式を取り入れるのがお勧めです。

「スモールステップ」方式とは、目標を細かく分けて、簡単な内容から少しずつ達成していく手法です。アメリカの心理学者バラス・スキナーによって提唱され、教育現場や心理療法で使われ始めましたが、現在ではダイエットや子育てなど幅広い分野で応用されています。

この方法を使うことで、達成感を得やすく、モチベーションを維持しやすくなります。ダイエットでも、大きな目標を達成するために、日々の小さなステップを積み重ねることで、最終目標に近づくことができます。


目標体重は無理なく健康な範囲で定めよう


夏になると、ダイエットに取り組む人が増えますが、健康を害すことのないよう、低体重によるリスクも知っておく必要があります。 その上で、分かりやすい数値目標として「体重」を掲げる場合には、上記の数値を参考に、くれぐれも安全な範囲で設定するようにしましょう。

また、最終的には体重だけでなく、全体的な健康状態や体力の向上を目指すことが重要です。
自分の体を大切にし、過度なダイエットは避けて、バランスの取れた食事と適度な運動を無理なく継続して行きましょう。