和の健康食材の代表選手の一つに
「豆腐」があります。
寒くなって来てお鍋が食卓に並ぶ機会が増えるこの時期、
栄養に優れ安くて手軽な豆腐は食卓で大活躍!
もちろんお鍋以外でも、しょゆをかけるだけでプラス一品が完成。
手間も少なく、忙しい主婦やビジネスパーソンにも
手軽に取り入れることができる便利な食材であり、
一日に一食は食べたい機能性抜群の健康食材です。
また和食ブームなこともあり、
豆腐は高タンパクで低カロリーなヘルシー食材として海外でも人気が高まっています。
今回はそんな日本を代表する和の食材、
豆腐の優れた栄養をご紹介します。
栄養満点でヘルシー!女性に嬉しい栄養がたっぷりの豆腐。
食欲の秋の肥満対策としても役立つ豆腐を活用して、日々の健康に繋げましょう♪
豆腐は体に優しく使い勝手も抜群
豆腐の原料となる大豆は、「畑の肉」と言われるほど栄養に富んだ食品。
積極的に食べたい食品の一つですが、消化が悪いのが難点です。
その点大豆の加工品である豆腐は消化吸収されやすく、
消化吸収率は90%以上と、そのほとんどを消化吸収することが出来ます。
疲れている胃腸にもやさしい食品で、
小腹が空いた時の夜食や、軽めの朝食などにもピッタリ。
もちろん、肉と合わせてボリューム満点のおかずにもなり、
様々なシチュエーションに対応できる使い勝手の良い食材です。
豆腐はダイエットにおすすめの食品
ヘルシーな豆腐は、ダイエットにおすすめの食品でもあります。
ダイエットで意識すべきはGI値(グリセミック指数)です。
GI値は食後の血糖値の上昇スピードを表した数値。
この数値が低ければ、糖の吸収も緩やかで血糖値の上昇スピードも穏やか。
脂肪が蓄積にくくなります。
豆腐は低GI値食品なのでダイエットにもぴったりです。
豆腐に含まれている栄養素
豆腐は低糖質なだけでなく、たんぱく質や植物性の脂質も豊富です。
また、女性に嬉しい大豆イソフラボンやカルシウム、
ビタミン類など機能的な成分を多く含みます。
たんぱく質
豆腐は20種類のアミノ酸が含まれ、植物性のタンパク源として優れた食品です。
肉や魚などの動物性の食品だけでなく、
豆腐などの大豆製品も食べることでアミノ酸のバランスが良くなります。
たんぱく質は筋肉や臓器皮膚等を作る重要な栄養素ですが、
不足しやすい栄養素でもあります。
不足すると免疫力の低下にも繋がる為、
毎日の食事からしっかり補うことが大切です。
イソフラボン
豆腐に含まれる栄養で注目したいのは「イソフラボン」です。
イソフラボンは強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種です。
コレステロール対策として役立つほか、
女性ホルモンと似た働きをし、更年期特有のあらゆる不調の予防改善に役立つ等、
女性の美しさや若々しさを手助けしてくれる成分として脚光を浴びています。
カルシウム
豆腐にはカルシウムも含まれています。
カルシウムや骨や歯を作るのに重要な栄養素です。
濃縮されている分、絹豆腐よりも木綿豆腐の方がカルシウムが豊富。
木綿豆腐には100g当たり86mg程のカルシウムが含まれ、
食事に豆腐を取り入れることで不足しやすいカルシウムを補うことができます。
サポニン
抗酸化作用のある「サポニン」も豆腐には豊富です。
老化の原因となる活性酸素の作用を抑え、
アンチエイジングや病気の予防に役立ちます。
また満腹中枢を刺激して食欲を抑えたり、脂肪の蓄積を防ぐ効果も期待できます。
リノール酸
豆腐に含まれる植物性脂質の「リノール酸」は、
人体内で合成できない必須脂肪酸の一つで、
オメガ6油と呼ばれる油に 属しています。
血中コレステロールを下げる効果があり、
適切に摂取することで生活習慣病を予防する効果が期待できます。
レシチン
リン脂質と呼ばれる脂質の一種である「レシチン」も豆腐には含まれます。
記憶力や集中力アップの他、認知症の予防にも効果があるとされます。
また、脂肪の代謝を活性化する働きも期待できます。
オリゴ糖
オリゴ糖は、豆腐の「甘み」となる糖質を構成している成分です。
腸内の善玉菌であるビフィズス菌のエサとなり、
腸内環境を良好に保つのに役立ちます。
以上の様に、豆腐には体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
味が淡白でどんな料理にもマッチする為、
様々な料理に活用して健康に役立てましょう。
食物繊維が豊富なおからパウダー
最近では便利な「おからパウダー」を利用する人も増えています。
おからは、豆腐や豆乳を作る際にできる大豆の絞りカスです。
このおからを乾燥させてパウダー状にしたものがおからパウダーとなります。
おからパウダーは、通常の豆腐よりも保存が効いて使い勝手がとても良く、
大豆の皮や胚芽部分などの繊維質が豊富に含まれているため、
腸活に役立つなどのメリットがあります。
小麦粉の代用として使用でき、お好み焼きなどの粉ものやスイーツに至るまで、
アレンジの幅も広く、料理に活用することで食物繊維をしっかり補うことができます。
糖質を制限している方など、
小麦製品を控えている場合は活用してみると良いかも知れません。
豆腐を食べてスリムで健やかな毎日に
醤油やポン酢をかけて食べることが多い豆腐ですが、
塩だけをかけで食べるのも、豆腐そのものの風味をより感じられてお勧めです。
また塩とオリーブオイルで食せば洋風になり、
また違った味わいを楽しむこともできます。
豆腐は淡白な味わいですが、それだけに様々な味付けにマッチし、
料理のレパートリーは無限大です。
どんな料理にも馴染む豆腐を活用し、
食欲の秋をスリムで健やかに過ごす為に役立ててみてはいかがでしょうか。