体の中から美爪に〜健康な爪を作る栄養や食べ物とは? | ISDG 医食同源ドットコム [公式通販]
2024.05.01
体の中から美爪に〜健康な爪を作る栄養や食べ物とは?

強い爪を作る栄養

”サンダルを履く機会が増える季節”と言うことで、前回のコラムでは、【サンダルを履く季節における足の爪ケアの重要性と正しいケア方法】についてお伝えしました。

足の爪の健康は、見た目の良し悪しだけでなく、足全体の健康にも関わります。サンダルの季節を美しいつま先で楽しむ為にも、また生涯自分の足で元気に歩く為にも、正しくケアをして、爪のトラブルにしっかりと対処していきたいですね。

また、体は私達が日々食べたもので作られていることから、食事で内側からケアしていくことも重要です。 そこで今回は、前回に引き続き、爪ケアに関わる重要な要素、【健康的で美しい爪を作る栄養や食べ物】についてご紹介します。

爪は私たちの健康状態を反映する大切な部分であり、栄養バランスのとれた食事を通じて適切にケアすることが重要です。是非、日々の食事で意識することから、健康な毎日と美爪の両立に役立てましょう。


爪は何から出来ている?


爪の健康に良い栄養

爪は固いので骨の様なものと勘違いされやすいですが、実際は皮膚の一部となり、「ケラチン」と言うタンパク質からできています。このタンパク質が繊維となり、束になって縦に並ぶことで、硬くて丈夫な爪を形成しています。


栄養不足で爪はもろくなる


欠けたりヒビ割れしやすくなる等、爪がもろくなるのには様々な原因があります。 例えば、パソコンのキーボードを強く打つなどの衝撃や、合わない靴による圧迫、 爪を長く伸ばすことで日常生活で衝撃を受けやすくなること。 他にも、洗剤やネイルリムーバーによる外的刺激や、血行不良、乾燥、 そして加齢によって薄くなることも、爪がもろくなる原因です。

中でも影響が大きいのは、食事のバランスが悪く、 爪の健康を維持するための栄養が不足することです。 いくら爪のケアを念入りにしていても、そもそも材料が不足していれば 健康な爪を維持することは出来ません。


健康な爪に役立つ栄養・食べ物


健康的な食事

以下では、そんな爪の健康維持に欠かせない栄養や食べ物をご紹介します。 クリーム等で乾燥を防ぐことや、運動やマッサージで血流を促進する等の対策と合わせ、 普段の食事に取り入れ、爪の健康を守りましょう。


タンパク質


爪の主成分はタンパク質です。 健康で美しい爪を保つ為には、日々の食事でタンパク質を不足させないことが大切です。

タンパク質が豊富な食材は、肉や魚、卵、乳製品や大豆製品です。
タンパク質は体に貯めておくことが出来ない為、 1度に大量に摂るのではなく、こまめに摂取することが大切です。 できるだけ1日3食、毎食意識してタンパク質を補いましょう。

タンパク質は不足しやすい栄養素でもあります。 特に、ダイエットなどで食事を減らしている場合は気を付ける必要があります。 肉や魚はほとんど糖質が含まれず、筋肉の元となるダイエットの強い味方です。 健康な皮膚、髪の毛、強い免疫の維持などにも関わる重要な栄養素ですので、 減量中であってもしっかりと補うことが大切です。




鉄は赤血球のヘモグロビンの構成成分です。 呼吸で取り込んだ酸素を体内の隅々まで運搬する大事な働きをしています。 鉄が不足し貧血気味になると、栄養が体の隅々にまで運ばれず爪をもろくする原因になります。 本来ピンク色であるはずの爪が白くなったり、筋が入って凸凹になる、 反り返って割れやすくなるなどの症状が出やすくなります。

健康な爪の維持には、普段から貧血対策に重要な鉄を補うことが大切です。 特に毎月生理のある女性は鉄が不足しやすいので、 日々の食事から積極的に補うことを習慣にしましょう。

鉄分が豊富な食べ物には、レバーやひじき、切り干し大根、キクラゲ、ほうれん草などがあります。


ビタミンA


ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保つために働く栄養素で、丈夫な爪を作るのにも役立ちます。 爪が乾燥して割れやすい場合には、特に意識して補いたい栄養素です。
ビタミンAは、油と一緒に摂取すると吸収力がアップするため、 炒めたり、ドレッシングをかけたりして食べるのがお勧めです。

ビタミンAが豊富な食べ物には、レバーやうなぎ、焼きのり、ホタルイカ、ギンダラ、 そしてニンジンやホウレン草などの緑黄色野菜などがあります。


ビタミンB2


ビタミンB2は、糖質、脂質、たんぱく質の3大栄養素を分解して、 エネルギーに変えるのに役立つ栄養素です。 皮膚や粘膜の保護・強化に役立ち、強い爪や皮膚、髪を作るのにも欠かせません。

ビタミンB2が豊富な食べ物には、レバーやうなぎ、乳製品、アーモンドなどがあります。


ビタミンB6


ビタミンB6は、食事から摂ったタンパク質をアミノ酸に分解し、 体に必要なタンパク質に再合成するのに不可欠な栄養素です。 健康な皮膚や髪、爪を維持するためには欠かせない栄養素となります。

ビタミンB6を多く含む食材には、 マグロや鮭、カツオ、レバー、ニンニク、バナナなどがあります。


亜鉛


亜鉛はタンパク質の合成に必要な栄養素で、代謝や発育に欠かせない栄養素です。 不足すると爪の形成に影響し、白い斑点が現れることもあります。 亜鉛は、汗を沢山かく場合や、運動強度が高くなるほど消費量が増える傾向にあります。 良く運動する人ほど不足しやすいので、普段から不足させないよう食事から積極的に補いましょう。

亜鉛は、牡蠣やアワビ、煮干し、スルメ、牛肉など魚介類や肉類に多く含まれています。


水分


栄養には含まれませんが、十分な水分摂取も爪の健康に重要です。 適度な水分摂取によって、爪の乾燥や割れを予防できます。


爪は健康のバロメーター


「爪は健康のバロメーター」とされます。 爪は指先を保護したり、物をつかんだり歩く際の支えになる他、 指先やつま先には神経や血管が多いことから、体の健康状態を映し出す役割も担っています。
爪がもろくなったりトラブルが起きるのは、 健康状態が良くないことを知らせる、体からのメッセージと言えるでしょう。

そうしたメッセージに答えるには、まず第一に食事の見直しが不可欠です。 バランスの取れた食事を心がけ、必要な栄養素を摂取しながら爪の健康をサポートしましょう。